送電線沿いに3km飛行!東電グループがドローンハイウェイで弁当の配達に成功

2018年7月13日

管理人のイエイリです。

ドローン(無人機)による出前や宅配便の配達などは、もう技術的に可能なレベルになってきました。

東京電力ベンチャーズとゼンリン、楽天は2018年6月27日、送電鉄塔沿いに設けたドローンの飛行ルート「ドローンハイウェイ」を使い、

ナ、ナ、ナ、ナント、

約3km先に弁当を配達

する実証実験に見事、成功したのです。(東京電力ベンチャーズのプレスリリースはこちら

弁当をスマートフォンで注文(左)し、ドローンで配達された弁当を受け取る(右)ことに成功(以下の写真、資料:東京電力ベンチャーズ、ゼンリン、楽天)

弁当をスマートフォンで注文(左)し、ドローンで配達された弁当を受け取る(右)ことに成功(以下の写真、資料:東京電力ベンチャーズ、ゼンリン、楽天)

この実験は埼玉県秩父市にある浦山山荘と日向公会堂の間で行われました。

日向公会堂にいる住民がスマートフォンで浦山山荘に弁当を注文すると、同山荘に待機したドローンに弁当を搭載し、離陸しました。

そしてドローンは、秩父さくら湖周辺に立つ4本の送電鉄塔に沿って設けた「ドローンハイウェイ」に沿って自律的に飛行し、無事に日向公会堂前に着陸。弁当の入った配達箱を地上に残して、再び飛び立ったのです。

送電線に沿って設けられた約3kmの飛行ルート

送電線に沿って設けられた約3kmの飛行ルート

弁当を積んで浦山山荘を離陸するドローン

弁当を積んで浦山山荘を離陸するドローン

送電鉄塔に沿って自律飛行するドローン

送電鉄塔に沿って自律飛行するドローン

日向公会堂のヘリポートに到着したドローン

日向公会堂のヘリポートに到着したドローン

途中でドローンを目視することはできませんので、代わりにモニタリングアプリで飛行中のドローンの位置や機体の状態をリアルタイムで観測します。

送電鉄塔や送電線の周辺には「ジオフェンス」というエリアを設け、ドローンがこのエリアに接近すると自動的に検知する機能を使いました。

送電線沿いに設けた「ジオフェンス」(黄色い部分)とドローンの現在位置(赤丸)をリアルタイムに表示するシステム

送電線沿いに設けた「ジオフェンス」(黄色い部分)とドローンの現在位置(赤丸)をリアルタイムに表示するシステム

配達ルートは山間部のため、雲や霧が低い高度に立ちこめている場合もありますが、飛行状態を可視化することで安心して配達が行えますね。

雲や霧が立ちこめていても安全に飛行できる

雲や霧が立ちこめていても安全に飛行できる

今回、送電設備を使ったドローン配送は、

世界初

とのことです。

今回の実験で、ゼンリンは送電鉄塔の3次元データ化やジオフェンス、モニタリングアプリの開発、東電ベンチャーズは気象状況をリアルタイム観測する機器をドローンハイウェイに設置し、気象条件に応じたドローンの飛行制御などを実施しました。

また、楽天は「楽天ドローン」というドローン配送サービスによって弁当の配達を実施しました。

送電鉄塔に設けられた気象観測装置のイメージ図

送電鉄塔に設けられた気象観測装置のイメージ図

ドップラーレーダーにより、上空の風速や風向を観測できる

ドップラーレーダーにより、上空の風速や風向を観測できる

この調子だと、ドローンによる配達サービスの実現も、近そうですね。

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