31周年でさらに進化!BIMとはひと味違う「DRA-CAD17」の新機能
2018年10月22日

管理人のイエイリです。

建築ピボット(本社:東京都文京区)が開発、販売する建築用の国産CAD「DRA-CAD」は、1987年2月の発売から早くも31周年が過ぎました。

DRA-CADに既に3次元機能が搭載されており、3Dモデルを任意の方向から見た図形を図面上に配置し、3Dと2Dを連携して設計したり、作成した3Dモデルをトリンブル社の3Dデザインソフト「SketchUp」に渡してモデリングを進めたりすることができます。

IFC形式によるデータ交換もできるので、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)と言っても過言ではありません。

3Dモデルを任意の方向からみた図形を図面上に配置する機能(以下の資料:建築ピボット)

3Dモデルを任意の方向からみた図形を図面上に配置する機能(以下の資料:建築ピボット)

DRA-CADで作成した3DモデルをSketchUpに渡す機能

DRA-CADで作成した3DモデルをSketchUpに渡す機能

しかし、ソフトの進化は相変わらず続いており、2018年11月には最新版の「DRA-CAD17シリーズ」が発売されることになりました。

「DRA-CAD17」の画面イメージ。データ提供:深滝准一建築設計室

「DRA-CAD17」の画面イメージ。データ提供:深滝准一建築設計室

DRA-CAD17に搭載された“ひと味違う”機能の1つに、図面のマージ機能があります。2つの図面を指定した条件で結合するもので、

ナ、ナ、ナ、ナント、

一方にだけある図形

を、もう一方の図形にコピーして1枚にまとめることができるのです。

基本となる建築図面を他社に渡して、設備や外構などの図面を描いてもらい、それを統合するときなどに便利に使えそうですね。

図面のマージ機能のイメージ

図面のマージ機能のイメージ

描画やハッチングを行う範囲を自動検索する速度も、画期的に速くなりました。例えば20万本の線からなる詳細図の描画は約4倍に、7万本の線からなる平面詳細図の検索は、約188倍に向上しました。

描画速度や検索速度も画期的に向上

描画速度や検索速度も画期的に向上

また、図面内の文字列の数値部分に対して、四則計算を行えるようになりました。数値の前後に文字を追加したり、連番文字列を作ったりすることもできるので、通り芯の記号もスピーディーに描けそうですね。

文字列中の数値情報を操作する機能

文字列中の数値情報を操作する機能

2009年に販売終了したオプションコマンド「電気君」が、標準コマンドとして復活しました。配線関係の作図やシンボル記号を簡単に作成できるほか、指定した部屋に計画照度を満たすように

照明器具をまとめて配置

することができるのです。

かつてのオプションコマンド「電気君」が標準コマンドとして復活

かつてのオプションコマンド「電気君」が標準コマンドとして復活

計画照度を満たす器具の配置機能

計画照度を満たす器具の配置機能

このほか、図面を時系列的に並べてプランニングの思考経過をたどる機能や、三段式の建具記号への対応などの機能も追加され、直感的な操作性や高いカスタマイズ性を提供しています。

気になるお値段ですが、DRA-CAD17が19万円(税別。以下同じ)、2次元版のDRA-CAD17LEが9万5000円です。2019年3月末までは、キャンペーン割引価格としてそれぞれ17万1000円、8万5500円で提供されます。

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