悪路や鉄道トンネルを3D化!パスコがMMSの活用拡大を研究中
2018年10月12日

管理人のイエイリです。

国土交通省が推進する「i-Construction」施策は、大規模土工からスタートした後、舗装や港湾浚渫、河川や維持管理などへと範囲を拡大しています。

これに対応するため、パスコ(本社:東京都目黒区)では、車載3Dレーザースキャナーを使った計測システム「MMS(モービル・マッピング・システム)」の活用範囲を広げるべく、取り組んでいます。

その一つは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

悪路でも走行可能

 

なMMSの実用化研究なのです。(パスコのプレスリリースはこちら

悪路でも走行可能なMMS。タイヤの代わりに小型クローラーが付いている(以下の写真:パスコ)

悪路でも走行可能なMMS。タイヤの代わりに小型クローラーが付いている(以下の写真:パスコ)

地表面の3D計測は、ドローン(無人機)が使われることが多いですが、現場付近に高圧線などの障害物があったり、強風が吹いていたりすると使える範囲や時間が限られます。

そこで未舗装の現場でも走行できる小型クローラーをはいた専用車両に、3Dレーザースキャナーを搭載したMMSの実用化研究を進めているのです。

もう一つの研究は、

 

鉄道トンネル用のMMS

 

についての実用化研究です。

可搬型MMSを、鉄道の線路を走行するトロッコ台車に搭載し、トンネル内宮の3D計測を行う計測手法についての実用化研究を進めています。

鉄道トンネル用のMMS。トロッコ台車に可搬型のMMSを搭載し、移動しながら3D計測する

鉄道トンネル用のMMS。トロッコ台車に可搬型のMMSを搭載し、移動しながら3D計測する

移動しながら高速で3D計測が行えるMMSの活用範囲が広がると、道路や鉄道、河川など長大な構造物の施工管理や維持管理の生産性が大幅にアップしそうですね。

現場や構造物をそっくり3Dモデル化した「デジタル・ツイン」による、IoT(モノのインターネット)的な管理の導入もしやすくなりそうです。

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