ドローン用対空標識で杭の施工管理!大末建設がナイスな活用法で省人化
2018年10月1日

管理人のイエイリです。

ドローン(無人機)による地表面の測量で欠かせないのが「対空標識」です。ドローンから空撮した写真をパソコンなどで処理して3Dモデルを作る際に、座標がわかっている既知点として使います。

大末建設(本社:大阪市中央区)も数年前から現場の進ちょく管理や月次報告でドローンを使ってきましたが、このほどエアロセンス(本社:東京都文京区)が開発・製造・販売する対空標識「AEROBO Marker(エアロボマーカー)」を

ナ、ナ、ナ、ナント、

杭の墨出し作業

に活用し、省人化に成功したのです。(エアロセンスのプレスリリースはこちら

手前がエアロセンスのエアロボマーカー。GPS測位機能を内蔵しており、現場に設置してスイッチを入れると自動的にXYZ座標を計測する(写真:家入龍太)

手前がエアロセンスのエアロボマーカー。GPS測位機能を内蔵しており、現場に設置してスイッチを入れると自動的にXYZ座標を計測する(写真:家入龍太)

現場に設置したエアロボマーカー(以下の写真、資料:エアロセンス)

現場に設置したエアロボマーカー(以下の写真、資料:エアロセンス)

エアロボマーカーの位置を基準に墨出し作業を行った杭の図面

エアロボマーカーの位置を基準に墨出し作業を行った杭の図面

一般的な対空標識は、現場に配置した後、その位置をトータルステーションなどの測量機器で計測する必要がありますが、エアロボマーカーには、GPS(全地球測位システム)によって自動的に位置計測を行える機能を搭載しています。

大末建設の技術者は、この位置計測機能に着目し、墨出しの基準点座標の計測と、施工後の検査に活用しました。

その結果、従来は2人以上でメジャー計測で行っていたのと同様な検査が、マーカーを置くだけでXYZ座標の測位が行えるようになりました。

非破壊で正確、安全、安価な手法であることと、人為的なミスがない「簡単操作」であること、そして省人化につながるというメリットがありました。

建物が立ち上がっていく過程でも、

各階の墨出し基準ポイント

の計測に、便利に活用してるとのことです。

ドローン用のマーカーを杭心の位置管理や検査に使うとは。大末建設のナイスなアイデアには感動しました。

エアロボマーカーは、国土交通省の新技術情報システム「NETIS」にも登録(No.KT-180029-A)されていますので、土木工事でもいろいろなところで、従来の測量機器の代わりに使えそうですね。

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