管理人のイエイリです。
ドローン(無人機)による地表面の測量で欠かせないのが「対空標識」です。ドローンから空撮した写真をパソコンなどで処理して3Dモデルを作る際に、座標がわかっている既知点として使います。
大末建設(本社:大阪市中央区)も数年前から現場の進ちょく管理や月次報告でドローンを使ってきましたが、このほどエアロセンス(本社:東京都文京区)が開発・製造・販売する対空標識「AEROBO Marker(エアロボマーカー)」を
ナ、ナ、ナ、ナント、
杭の墨出し作業
に活用し、省人化に成功したのです。(エアロセンスのプレスリリースはこちら)
一般的な対空標識は、現場に配置した後、その位置をトータルステーションなどの測量機器で計測する必要がありますが、エアロボマーカーには、GPS(全地球測位システム)によって自動的に位置計測を行える機能を搭載しています。
大末建設の技術者は、この位置計測機能に着目し、墨出しの基準点座標の計測と、施工後の検査に活用しました。
その結果、従来は2人以上でメジャー計測で行っていたのと同様な検査が、マーカーを置くだけでXYZ座標の測位が行えるようになりました。
非破壊で正確、安全、安価な手法であることと、人為的なミスがない「簡単操作」であること、そして省人化につながるというメリットがありました。
建物が立ち上がっていく過程でも、
各階の墨出し基準ポイント
の計測に、便利に活用してるとのことです。
ドローン用のマーカーを杭心の位置管理や検査に使うとは。大末建設のナイスなアイデアには感動しました。
エアロボマーカーは、国土交通省の新技術情報システム「NETIS」にも登録(No.KT-180029-A)されていますので、土木工事でもいろいろなところで、従来の測量機器の代わりに使えそうですね。