管理人のイエイリです。
少子高齢化による労働力不足に悩むのは、日本の建設業だけでなく、海外の建設業も同じようです。
そこで各国では日本と同様に、労働力を補うため、建設ロボット開発が進んでいます。
動画投稿サイト「YouTube」で、先進のロボット技術などに関する動画を配信している「Zip HD」というチャンネルで、「信じられない驚異の建設マシン7選(原題:”7 Amazing Construction Equipment YOU WON’T BELIEVE EXIST”)という動画を公開しているのを発見。早速、見てみました。
“7 Amazing Construction Equipment YOU WON’T BELIEVE EXIST”(以下の動画、資料:Zip
HD)
まず登場するのは、「タイボット(Tybot)」という鉄筋結束ロボットです。鉄筋の交点を一つ一つ、焼きなまし鉄線で結束していく機械ですが、
ナ、ナ、ナ、ナント、
橋梁の床版全体
をまたぐように設置され、一気に結束を進めていくロボットなのです。
日本でも鉄筋結束用ロボットが開発されていますが、スケールが違いますね。
続いて登場するのが、電動パワーショベル「MeCALAC e12」です。リチウムイオン電池を搭載し、100%電気だけで動くクリーンさが売り物です。
バッテリー容量は、市販されているEV(電気自動車)の4~5倍に当たる146kWhもあり、8時間の稼働が可能です。これなら1日の作業に使えそうですね。
3つめのマシンは、「自動トラックローダー(Automatic Track Loader)」です。ブルドーザーとホイールローダーが一体化したような機械です。
コンパクトな建機ですが、驚くべきコトに無人で所定の範囲を自動造成してくれるのです。人が進行方向にいるときはかなり手前から自動停止する安全装置付きです。気軽に使えそうですね。
レンガやブロックを積むという細かい作業を自動的に行ってくれるのが4つめの「サムレンガ積みロボット(SAM Brick Laying Robot)」と5つめの「ファストブリックレンガ積みロボット(Fastbrick Brick Laying Robot)」です。
どちらもレンガの裏にモルタルや接着剤を塗り、
レンガを一つずつ積んで
壁を作ってくれるのです。
人間は目地の仕上げや落ちたモルタルの片付け、開口部を作るときの梁の設置といった補助的な作業でマシンをサポートします。
手作業が減るのでかなり生産性が上がりそうですね。
6つめは、クローラー付きで建機化した巨大3Dコンクリートプリンター、「Cazza X1」です。これは当サイトでも以前、紹介したことがありますので、詳細は2017年10月3日付の当ブログ記事をご覧ください。
最後の7つめは、手持ちブレーカーなどを支えてくれる「Esko Zero G」という工具保持用のマシンです。シンプルな構造のようですが、工具の重量を支えてくれるので作業効率が上がることを実験で実証しています。
YouTubeには、建設用ロボットのほか、ビルを工場で作る「モジュラーコンストラクション」、AI(人工知能)によるBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)活用など、世界で開発されたユニークな建設技術があふれています。
ほとんどが英語版の動画ですが、映像を見ているだけで理解できるものも多くあります。皆さんもいろいろなキーワードで検索してみてはいかがでしょうか。結構、楽しめますよ。