管理人のイエイリです。
長崎市の沖合にある端島は、かつて明治から昭和にかけて海底炭鉱によって栄え、その外観から通称「軍艦島」として親しまれています。
今では上陸ツアーも開設されましたが、老朽化が進む建物の内部に入ることは一般人にとっては難しい状況です。
このようになかなか立ち入りが難しい軍艦島を、手軽に体感できるのが「軍艦島デジタルミュージアム」です。
往時の写真や元島民のコラム、軍艦島ツアーの情報など、軍艦島のことが集約されているサイトですが、バーチャルに体験できるコーナーもいろいろと用意されています。
そのコーナーは、「軍艦島ギャラリー」です。軍艦島が栄えていた当時の生き生きした写真のほか、
ナ、ナ、ナ、ナント、
360°パノラマ写真
によって、今では立ち入りが難しい端島のいろいろな場所が体験できるのです。
パノラマ写真と当時の写真を見比べてみると、当時にタイムスリップしたような感動が味わえますね。
このほか、見逃せないのは、軍艦島日給住宅と30号棟の
BIMモデルがダウンロード
できることです。
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルはグラフィソフトの「BIMx」形式で作られており、iPadやAndroidタブレットでウォークスルーして、いろいろな角度から見られるようになっています。
ダウンロードしたときはzipで圧縮したファイルとなっているので、私の場合はiPadに「Documents by Readdle 」という無料アプリをインストールして解凍した後、「BIMx」に登録するという方法で閲覧しました。
BIM関係者でも、軍艦島の建物が詳細なBIMモデルで公開されていることを知っている人は少ないかもしれませんね。バーチャルな体験をすると、ついつい実物も見に行きたくなってしまいます。
BIMモデルの公開は、歴史的建造物やインフラツーリズムのPRに大きく役立ちそうです。