「令和」も即造形!会沢高圧コンクリートが本格派コンクリート3Dプリンターを導入
2019年4月12日

管理人のイエイリです。

モルタル状の材料を使って、実物の建物などを造形するコンクリート3Dプリンターの活用が日本でも進みそうです。当ブログでも、既に大林組大成建設前田建設工業の取り組みを紹介してきましたが、ここにきてニューフェースが登場しました。

その企業とは、会沢高圧コンクリート(本社:北海道苫小牧市)で、本格的なコンクリート3Dプリンターを2018年の夏ごろ、

ナ、ナ、ナ、ナント、

本場、オランダから直輸入

していたのです。

オランダから直輸入した本格的なコンクリート3Dプリンター(以下の写真、資料:会沢高圧コンクリート)

オランダから直輸入した本格的なコンクリート3Dプリンター(以下の写真、資料:会沢高圧コンクリート)

この3Dプリンターは、オランダのサイビー・コンストラクション(Cybe Construction)製のクローラー付きの機種です。

会沢技術研究所の東大智(あずまだいち)さんによると、造形範囲は横2.5m×奥行き1.5も×高さ3mとのことです。

現在は札幌市内にあり、まだ実工事には導入されていませんが、これまでどんな用途に使えるかを検討してきたそうです。

札幌市内の施設で稼働する3Dプリンター

札幌市内の施設で稼働する3Dプリンター

モルタル状の材料を吹き出しながら造形するノズル

モルタル状の材料を吹き出しながら造形するノズル

3Dプリンターの活用に取り組むスタッフたち

3Dプリンターの活用に取り組むスタッフたち

2019年1月に東京ビッグサイトで開催された「第3回ロボデックス ロボット開発・活用展」でも、同社のブースで展示されたので、実物をご覧になった方もおられるかもしれませんね。

第3回ロボデックスで展示された3Dプリンター

第3回ロボデックスで展示された3Dプリンター

3Dプリンターで造形された桜の花びらがらせん状になったオブジェ

3Dプリンターで造形された桜の花びらがらせん状になったオブジェ

先日、3Dプリンターでなければ不可能なミッションに成功しました。

4月1日に、次の年号として「令和」が発表されましたが、この文字をモチーフにしたオブジェを

ナ、ナ、ナ、ナント、

発表後、2時間で造形

してしまったのです。

発表後、2時間で造形した「令和」のオブジェ(右)ともとデータ(左)

発表後、2時間で造形した「令和」のオブジェ(右)ともとデータ(左)

型枠なしで造形できる3Dプリンターの強みを存分に発揮した作品ですね。“お題”が出てからすぐにコンクリートでモノを作れるという用途は、私も気がつきませんでした。さすが、会沢高圧コンクリートの技術陣は、幅広い用途を考えているようです。

同社のプロモーションビデオでは、3Dプリンターを小型化して四つ足歩行ロボットに搭載したり、さらに大型化してクローラー付きの建機にしたりして、ドローンによる施工管理のもと建物を建設していくイメージが描かれています。

四つ足歩行ロボットに3Dプリンターを搭載したマシンのイメージ

四つ足歩行ロボットに3Dプリンターを搭載したマシンのイメージ

ドローンによる施工管理のもと、自走式の3Dプリンターで建物を施工するイメージ

ドローンによる施工管理のもと、自走式の3Dプリンターで建物を施工するイメージ

いよいよ、コンクリート3Dプリンターが日本の工事現場を変えていく時代に入ってきたようです

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