BIMモデルを検査用iPadデータに!Rebro、RevitとSpiderPlusが連携
2019年5月20日

管理人のイエイリです。

工事現場でのタブレット端末「iPad」の活用が増えていますが、それに伴って現場でよく使われているアプリの一つがレゴリス(本社:東京都豊島区)が開発・販売する「SpiderPlus(スパイダーブラス)」です。

CAD図面を持ち歩ける「図面管理機能」や、現場写真を撮る際の「電子黒板機能」、入力したデータを報告書などにまとめる「帳票出力機能」などを中心に、工事現場の業務にはほぼすべてに対応した機能があると言っても過言ではありません。

工事現場での業務に対応した様々な機能を持つ「SpiderPlus」の画面(以下の資料:レゴリス)

工事現場での業務に対応した様々な機能を持つ「SpiderPlus」の画面(以下の資料:レゴリス)

現場での仕上げ検査や配筋検査、指摘管理など様々な検査に使える

現場での仕上げ検査や配筋検査、指摘管理など様々な検査に使える

そのSpiderPlusが、最近、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフトとも連携し始めています。

例えば、NYKシステムズ(本社:東京都中央区)が開発・販売する設備用BIMソフト「Rebro」との連携です。

NKYシステムズが開発・販売する設備用BIMソフト「Rebro」の画面

NKYシステムズが開発・販売する設備用BIMソフト「Rebro」の画面

Rebroで作成した空調設備のBIMモデルから、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

風量検査用データ

 

をSpiderPlusに取り込み、そのまま検査に使えるようになったのです。(レゴリスのプレスリリースはこちら

設備用BIMソフト「Rebro」から風量検査用データを現場用iPadアプリ「SpiderPlus」に取り込むイメージ

設備用BIMソフト「Rebro」から風量検査用データを現場用iPadアプリ「SpiderPlus」に取り込むイメージ

取り込んだデータはすぐに現場での検査業務に活用できる

取り込んだデータはすぐに現場での検査業務に活用できる

Rebroで作成した設備BIMモデルから、風量検査を行う吹き出し口や吸い込み口などの位置情報や設計風量などのデータSpiderPlusに取り込み、そのまま現場での検査記録業務に使えるようにしたものです。

SpiderPlusの風量測定機能では、検査しながら測定値を入力し、図面の測点ポイント番号と測定結果リストの番号にひも付けたExcelシートに出力できます。

そのため、事務所に戻ってからの帳票作成時間も大幅に短縮できます。

図面の測定ポイント番号にひも付けたExcelシートが自動的に作成される

図面の測定ポイント番号にひも付けたExcelシートが自動的に作成される

SpiderPlusとBIMとの連携は、このほかにもあります。オートデスクのBIMソフト

 

Revitのファイルを取り込み

 

施工管理や検査に使う機能も開発されています。(レゴリスのプレスリリースはこちら

RevitのデータをSpiderPlusに読み込んで活用するイメージ

RevitのデータをSpiderPlusに読み込んで活用するイメージ

これらのデータ連携機能を使うと、わざわざ検査用のデータを作成する準備作業が不要になるため、大幅な業務効率化が期待できます。BIMの“I”(属性情報)を、これまでBIMとはあまり関係がなかった施工管理用のアプリで生かすというアイデアはナイスですね。

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