BIMモデルで確認申請!確認済証を受けたARCHICAD用テンプレートを無料公開

2019年5月13日

管理人のイエイリです。

鹿児島市にある建築設計事務所、ixrea(イクシリア)は、2013年4月に吉田浩司氏がBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト「ARCHICAD Solo」を手に、たった1人で立ち上げました。

以来、同社は着実に規模を拡大しながら、BIMの活用手法に磨きをかけ続け、ついに

ナ、ナ、ナ、ナント、

BIMによる確認申請

を行い、見事、確認機関の日本ERIから確認済み証を交付されるまでになったのです。(詳しくは、ixreaのブログ記事を参照

ixreaは、ARCHICADで設計した建物のBIMモデルや図面を閲覧するためのソフト「BIMx」の形式に変換し、日本ERIに提出しました。

日本ERIでは図面だけでなく、建物の3D形状も見ながら効率的に審査を行い、ixreaに確認済証を交付しました。東京以外の地方では日本初の快挙です。

下の図やパースは、この申請に使われたテンプレートを使って仮想の木造2階建て住宅の図面などを表示した例です。

仮想の建物(以下の資料:グラフィソフトジャパン)

仮想の建物(以下の資料:グラフィソフトジャパン)

面積求積図

面積求積図

立面図

立面図

BIMモデルの“I”(インフォメーション)を生かしているのは、部屋や採光・換気・排煙の有効面積を検討する「ALVS検討図」や24時間換気の検討図です。

BIMモデルの属性情報と数式エディターを活用して、一度入力すれば検討までを行えるようになっています。

部屋の面積や採光・換気・排煙の有効面積を検討するALVS検討図

部屋の面積や採光・換気・排煙の有効面積を検討するALVS検討図

3Dの強みを生かしているのは斜線制限の確認です。BIMモデル上に斜線制限の平面を可視化することで、図面よりもわかりやすい確認や検討が行えるようになっています。

3Dを生かした斜線制限の確認

3Dを生かした斜線制限の確認

ARCHICADで作成した図面は、日本ERIに提出する際にBIMxの形式に変換し、図面リストも作成しました。

実際に提出された図面リストと同じ方法で作成された図面リスト

実際に提出された図面リストと同じ方法で作成された図面リスト

BIMx形式に変換された各図面

BIMx形式に変換された各図面

今回のBIMxを用いた建築確認申請では、ixreaと日本ERIとの間で、入念な協議を行った結果、実現しました。そのため、かなり貴重なノウハウやテクニックが詰め込まれたデータと言えます。

そんな貴重なテンプレートなどがこのほど、「ARCHICAD確認申請サンプルプロジェクト」として、グラフィソフトジャパンのウェブサイトで、

無料公開

されたのです。(グラフィソフトジャパンのプレスリリースはこちら

架空の木造住宅のARCHICADデータ(.pla形式)とBIMx(.bimx形式)が含まれており、「ARCHICAD22」と「ARCHICAD22 Solo」に対応します。

このほか、斜線制限の検討を簡単に行うための道路斜線、北側斜線、隣地斜線からなる「斜線オブジェクト」も、ARCHICADユーザーを対象に無料公開されました。

簡単に使える道路斜線オブジェクトのインターフェース

簡単に使える道路斜線オブジェクトのインターフェース

BIMモデルを使って建築確認申請を行いたいと考えている建築設計事務所や審査機関は、このサンプルオブジェクトをダウンロードして、一度、シミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

 
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