管理人のイエイリです。
2019年5月21日~23日、米国ロサンゼルスのアナハイムコンベンションセンターで開催されている3D計測技術テーマとした「SPAR3D」と、次世代建築技術をテーマとした「AEC NEXT」の合同イベントの展示会場では、話題の新製品もデビューしています。
夕方の時間帯は「ハッピーアワー」と名付けられ、展示会場のあちこちに
ナ、ナ、ナ、ナント、
ビールやワインを無料提供
するカウンターが登場し、展示会場のユニークな製品群をサカナに、談笑する姿が見られます。
では、どんなセインが展示されているのかをざっと見て回ったところ、次のようにいろいろと面白い製品があり、中には、当ブログで紹介したものもありました。
移動式3Dレーザースキャナーは、車載式のMMS(モービルマッピングシステム)のほか、背負ったり手に持ったりして計測する小型の機器が目に付きました。
そして、いかにも「デジタル・ツイン」時代の測量機という感じで話題を集めていたのは、トプコンの「GTL-1000」という新製品でした。
ナ、ナ、ナ、ナント、
墨出し器と3Dスキャナーが合体
し、現場で墨出しを行った後に、3Dレーザースキャナーで現場を点群計測し、墨出しが設計通りに行われたかどうかを1人で確認できる“ロボット”なのです。
「デジタル・ツイン」(電子の双子)とは、現場を忠実にデジタルモデル化したもので、実際の建物や構造物を形・大きさともに忠実に再現したBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のようなものです。
まずは設計データの位置を墨出し器によって現場に落とし込み、その後、現場を3Dスキャナーで点群計測することで、「データ」→「現場」→「データ」というデジタルのワークフローが1人で行えます。
そして設計データと現場をスキャンしたデータを比較することで、設計通りに墨出しが行えたかどうかをすぐに確認できるのです。
ひと昔前は、測量機器と現場の業務はそれぞれ独立したものでしたが、3Dの測量データをBIMモデルと一緒に扱えるようになった今、測量機器も建設ワークフローと一体化した製品開発が行われ、現場業務をどんどん効率化する方向に進化しています。
その考え方を端的かつ象徴的に表すキーワードこそ、「デジタル・ツイン」という言葉なのかもしれませんね。