管理人のイエイリです。
これからの工事現場では、いかに少ない人数で施工を行うかが一大テーマです。
日本建設業連合会ではこうしたニーズに応えて、現場の省人化に役立つ製品や技術などを集めた「建築省人化事例集」を2018年に公開しましたが、先日、その改訂版が無料公開されました。
今回の改訂では、基礎や躯体、内外装、外構のジャンルで
ナ、ナ、ナ、ナント、
15事例が新たに追加
されたのです。(「建築省人化事例集」のダウンロードはこちらから)
今回、追加された事例は、部材のプレハブ化やユニット化、現場溶接の削減などが目立ち、ITに関係するものはあまりありませんでしたが、この事例集自体、少ない人数で施工を行うためのアイデアがあふれています。
身近なものでは、鉄筋の自動結束機や鉄筋を工場でロール状に巻いておく「ロールマット工法」、打設後のコンクリートに散水する「自動散水養生システム」、石こうボードや鉄骨などを工場で切断する「軽鉄・ボード材の工場プレカット」、そしてタブレット端末で手軽に使える「ICTツール集」などがあります。
また、ロボット関係では、石こうボードを張ってくれる「内装ボード張りサービスロボット」や鉄骨の溶接を行う「現場上向きロボット溶接」、鉄骨の吊りピースをきれいに切り取る「鉄骨エレクションピース自動切断機(メタルキラー)」、そしてクレーンの玉掛けワイヤをリモコンで外してくれる「鉄骨建て方用吊り治具の省人化」などが紹介されています。
このほか、注目すべきはトータルステーションで追尾するドローン「TSトラッキングUAS」や、3Dマシンコントロールなど
土木のi-Construction系
の技術も紹介されていることです。
現場のIT化や3次元技術の導入などにより、建築と土木の垣根を越えて技術交流する機会が広がるのは、とてもいいことですね。
こうした事例集は、現場の生産性を上げるための製品や技術などを「浅く広く」知るのにとても役立ちます。一度、目を通しておくと、後でピンチに陥ったときなどに、大きなヒントを与えてくれるのではないでしょうか。