1992年のAutoCADでもOK!CAD図面をPDF、画像などに一括変換する「Dコンバータ」
2019年7月24日

管理人のイエイリです。

BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)などの3D設計ソフトが普及してきた今でも、2D図面に頼る場面はまだまだあります。

そのとき、古いバージョンのCADファイルを最近のバージョンに変換したり、PDFや画像ファイルなどに変換したりする必要があります。

こんなとき、CADファイル変換作業の生産性を大幅に高めてくれるアプリ「Dコンバータ」をシステムメトリックス(本社:名古屋市中区)が開発しました。

変換したいCAD図面をまとめて選び、変換したいフォーマットを指定するだけで、

ナ、ナ、ナ、ナント、

一度に99個のCAD図面

を一括変換してくれるのです。

 

「Dコンバータ」の画面。変換したいCADファイルは一度に99個まで選べる(以下の資料:システムメトリックス)

「Dコンバータ」の画面。変換したいCADファイルは一度に99個まで選べる(以下の資料:システムメトリックス)

 

出力先のファイル形式は、PDFや画像、WMF、DWFなども含まれており、ワープロや表計算ソフトでCAD図面を使いたいときにも便利だ

出力先のファイル形式は、PDFや画像、WMF、DWFなども含まれており、ワープロや表計算ソフトでCAD図面を使いたいときにも便利だ

入出力フォーマットのまとめ(表をクリックすると拡大表示されます)

入出力フォーマットのまとめ(表をクリックすると拡大表示されます)

システムメトリックスは、DWG互換CAD「IJCAD」の開発・販売元として知られており、クラウド上でCADファイルの無料変換サービス「DARE」を提供しています。

ただ、「DARE」は使用できる回数が1日10回で、1回あたり1枚しか変換できないので、作業効率の点で限界がありました。その点、Dコンバータは無制限で使用できるというメリットがあります。

無料サービス「DARE」と「Dコンバータ」の機能比較

無料サービス「DARE」と「Dコンバータ」の機能比較

また、古いCAD図面を引っ張り出してきたけど、最新のCADでは開けない場合も、Dコンバータで復活できる可能性があります。例えばAutoCADの場合、

1992年にリリース

されたAutoCAD R12版のDWG、DXFまで読み込み、最近のAutoCAD 2018版などに“復活”させることができるのです。

古くはAutoCAD R12時代のDWG、DXFまでさかのぼって最近のバージョンに復活させることができる

古くはAutoCAD R12時代のDWG、DXFまでさかのぼって最近のバージョンに復活させることができる

また、Jw_cadのJWW形式や、国土交通省の電子納品などで使われたSXF形式の入出力機能は、今後のバージョンアップで対応するそうです。

気になるお値段ですが、使用期間に応じて料金を払う「サブスクリプションライセンス」形態になっており、1カ月契約が980円、1年間契約で9800円となっています。

当面の間、体験版を期間制限なしで使えるそうですので、CADファイルの活用に困っている方は、試してみてはいかがでしょうか。

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