HoloLensでお宝探し!徳山商工高校の女子生徒らがi-Construction技術を体験
2019年7月29日

管理人のイエイリです。

多くの学校が夏休みを迎えた2019年7月27日の土曜日、山口県周南市のあるホテルの一室に、約60人の高校生が集まっていました。彼らは山口県立徳山商工高校の環境システム科環境土木コースで学ぶ1年生から3年生までの生徒さんです。

山口県周南市のあるホテルの一室で行われた課外授業(以下の写真:家入龍太)

山口県周南市のあるホテルの一室で行われた課外授業(以下の写真:家入龍太)

この日、行われた“課外授業”は、V-COMON(本社:横浜市中区)が主催し、テクノプロ・コンストラクション(本社:東京都港区)が協賛して行った「最先端建設技術 未来の働き方セミナー」です。

授業の中で最も盛り上がったのは、国土交通省が推進する「i-Construction」関連技術を体験する実習でした。

その題材に選ばれたのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

MRゴーグル「HoloLens」

という、i-Construction界でも最新の機器だったのです。

HoloLensを着けて、目の前に広がる橋桁内部のリアルな空間に思わず驚く男子生徒

HoloLensを着けて、目の前に広がる橋桁内部のリアルな空間に思わず驚く男子生徒

5分の1スケールの橋桁内を見ながら歩く女子生徒

5分の1スケールの橋桁内を見ながら歩く女子生徒

橋桁内に隠されている宝箱

橋桁内に隠されている宝箱

この体験を企画したのは、橋梁分野で3Dモデリングソフトの開発やVR(バーチャルリアリティー)コンテンツの作成などを手がけるオフィスケイワン(本社:大阪市西区)です。

同社のスタッフにHoloLensを着けてもらった生徒は、会場の前に設けられたスペースをあちこち眺めながら歩き回ります。

HoloLensには、5分の1スケールで作られた鋼橋の橋桁がインプットされています。その中には3個の“宝箱”が隠されており、それを見つけるのです。

まずはスタート地点に1個、プロジェクターが置かれた場所の近くにもう1個、その近くにまた1個と、1人2分の制限時間内に次々と見つけていきました。

さすがに、子どものころから3DやVRのゲームに慣れ親しんだ徳山商工の生徒さんは、飲み込みが早いですね。

HoloLensを着けてもらう女子生徒

HoloLensを着けてもらう女子生徒

順番を待つ生徒たち。女子比率は4割と高いです

順番を待つ生徒たち。女子比率は4割と高いです

実習を行ったオフィスケイワンの保田敬一代表取締役(左)と臼井政人氏(右)

実習を行ったオフィスケイワンの保田敬一代表取締役(左)と臼井政人氏(右)

この日のミッションは、3個の宝箱の底に書かれた言葉を報告するというものでした。その答えは

徳・山・商工

というものでした。もちろん、全員が正解です。

宝箱の底をのぞき込む生徒(左)。宝箱の底には「山」と書かれていた

宝箱の底をのぞき込む生徒(左)。宝箱の底には「山」と書かれていた

全部で3時間半にわたる長丁場の授業でしたが、“放課後”も熱心な生徒さんが何人も残り、空中で2本の指を閉じるHoloLens独特のクリック操作をマスターするなど、さらに実習を深めていました。

HoloLens独特のクリック操作をマスターする熱心な女子生徒

HoloLens独特のクリック操作をマスターする熱心な女子生徒

HoloLensの画面に現れる設定画面のメニューを選んだり、数字を変えたりしていた

HoloLensの画面に現れる設定画面のメニューを選んだり、数字を変えたりしていた

この課外授業は昨年に続き、2回目となります。徳山商工高校環境システム科 環境土木コースのコース長である松井幸司先生と、V-COMONの嶋内敏博代表取締役CEOのタイアップで実現しました。

イエイリも建設ITジャーナリストとして「AIとロボットの活用が建設技術者の働き方を変える」と題して講演させていただきました。

徳山商工高校環境システム科 環境土木コース コース長 松井幸司先生
徳山商工高校環境システム科 環境土木コース コース長 松井幸司先生
V-COMON代表取締役 CEO 嶋内敏博氏
V-COMON代表取締役 CEO 嶋内敏博氏
講演中のイエイリ(写真:松井幸司先生)
講演中のイエイリ(写真:松井幸司先生)

建設業界でも最先端の部類に入るHoloLensを、高校時代に使ってみたという原体験が、今後、建設業界に就職した彼ら、彼女らにどのような影響を与えるのか、大いに楽しみですね。

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