学校、スポーツ施設にも外販へ!大林組が開発した熱中症管理システム

2019年8月5日

管理人のイエイリです。

屋外で作業することがほとんどの建設業では、暑さの中、安全に労働するためのノウハウがいろいろと蓄積されてきています。

例えば、塩分補給するあめや、冷却ファン付きの作業着、さらには冷凍ペットボトルの水を作業服内に循環させるものまであります。

大林組は、現場の安全管理の一環として、熱中症の危険がある場所を見える化する

暑さ指数ウォッチャー

というシステムを開発。2019年度は同社が施工中の約300カ所の建築現場に導入しています。(大林組のプレスリリースはこちら

暑さ指数ウォッチャーの外観。左側は子機で放射熱を計測する黒球温度センサーや温湿度センサーが搭載されている。右側は親機で子機からのデータを集約し、クラウドに送信する(以下の写真、資料:大林組)

暑さ指数ウォッチャーの外観。左側は子機で放射熱を計測する黒球温度センサーや温湿度センサーが搭載されている。右側は親機で子機からのデータを集約し、クラウドに送信する(以下の写真、資料:大林組)

システム構成イメージ

システム構成イメージ

このシステムは、熱中症を予防するために、(1)湿度、(2)日射・放射などの熱環境、(3)気温の3つの指標から、「暑さ指数(WBGT)」を測定し、現場のいろいろな場所の熱中症リスクを見える化するものです。

現場の機器は親機と子機で構成されており、温度や湿度などを計測するセンサーを搭載した子機を配置し、そこから送られてくるデータを親機が集約してクラウドに送信する仕組みです。

クラウドのWBGTデータを、現場の安全管理者が監視するとともに、基準値を超えた場合は現場最前線で働く職長や作業員自身のスマートフォンにもアラートメールを送信することで、熱中症を予防することができます。

暑さ指数ウォッチャーの管理画面。熱中症のリスクを色分け表示し、危険な場合はアラートを送信する

暑さ指数ウォッチャーの管理画面。熱中症のリスクを色分け表示し、危険な場合はアラートを送信する

建設業界の熱中症対策ノウハウや技術は、他の業界に比べても一歩、先を行っているのではないでしょうか。

そこで大林組は、この暑さ指数ウォッチャーを

ナ、ナ、ナ、ナント、

学校やスポーツ施設

向けにも外販することになりました。

熱中症の基準値は「作業者」、「日常生活」、「運動」によって異なるため、外販に向けて労働環境以外の各指針に対応するメニューを搭載しました。

外販に向けて、基準値設定メニューに「日常生活に関する指針」、「運動に関する指針」を追加した

外販に向けて、基準値設定メニューに「日常生活に関する指針」、「運動に関する指針」を追加した

ここ数年、作業着などの現場用品を販売する「ワークマン」が、アウトドアスポーツや一般ユーザー向けの製品を発売してヒットしているそうです。

それ以外にも、熱中症対策グッズや安全用品、頑丈なカメラ、スマホ関連グッズなど、タフな環境で鍛えられた“現場ソリューション”を、一般向けに販売する新規顧客開拓戦略もありそうですね。

 
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