管理人のイエイリです。
工事現場での空撮や測量でおなじみのドローン(無人機)は、輸送できる荷物の荷重(ペイロード)が数キログラムのものがほとんどです。
ところが、ノルウェー北部のシッキルヴェン (Sykkylven)に本拠を置くグリフアビエーション(GRIFF Aviation AS)は、“世界で最も重いものを運べる”業務用ドローン「GRIFF135」を発売しました。
同社のプレスリリースによると、最大ペイロード は
ナ、ナ、ナ、ナント、
135キログラム
という、これまでの常識を越えたパワーなのです。(GRIFF Aviation ASのプレスリリースはこちら)
上の写真に写っている右側の人は、GRIFF社のCEOを務めるレイフさんで身長190cm、左側はノルウェー政府の大臣を務めるロドリゲスさんで身長175cmです。
一般の工事現場で使われているドローンと、いかに大きさが違うかに、驚かされます。現時点では、日本国内ではGRIFF135は通常のドローンの規制範囲で飛ばすことができるとのことです。
飛行に使用するフライトコントローラーは、ボーイング社やエアバス社で使われているものと同じで、あらゆる任務を完全自律飛行で行うことが可能です。
用途としては、建設工事全般のほかダム工事や送電線工事、さらには農業や消防、レスキューなどを想定しています。これまでヘリコプターやクレーンで行ってきた作業をドローンに置き換えることで、コストダウンや安全性を高くすることが期待されます。
同社は既に、世界中の建設会社や電力会社などと契約を行っており、産業用ドローンとして一般的な機体になっていきそうです。
日本やアジアでは、東京都渋谷区に本拠を置くDrone Future Aviation(DFA)が総代理店となっています。DFAのウェブサイトでは、操縦性を考慮してか最大ペイロードは75kg、最適ペイロードは30kgとしています。
お値段についての情報は見つかりませんでしたので、気になる人は問い合わせてみるといいでしょう。
これまでにない巨大さには驚かされますが、さらにビックリすることに、GRIFF135はGRIFF Aviation AS社が製造する中で
最も小型のドローン
なのです。
同社では今後、さらに大型の機体を発売する予定とのことで、2020年に詳細が公開されるとのことです。
最近はドローンを使った空飛ぶ無人タクシーの話題も、ニュースなどで見かけるようになりました。建設現場での作業に使えるパワフルなドローンも、今後、増えていきそうですね。