ドライビングシミュレーターで仮想F1レースも開催
ITS世界会議2013で注目集めたフォーラムエイトの技術力(フォーラムエイト)

2013年11月11日

次世代の道路交通技術をテーマとしたITS世界会議2013(ITS World 2013)が10月15日~18日、東京ビッグサイトで開催された。フォーラムエイトはこの会議に併設された展示会に出展し、先進運転支援システム(ADAS)やF1レースをドライビングシミュレーターで実演したほか、バーチャルリアリティーソフト「UC-win/Road」関連の展示などで注目を集めた。

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ドライビングシミュレーターによるF1レースで真剣にハンドルを握る参加者。ITS国際会議2013に出展したフォーラムエイトブースで

   F1レースをドライビングシミュレーターで再現

 「今、3号車が1着でゴールイン!続いて1号車、2号車も。大接戦のレースでした」―――ITS世界会議2013の展示会場の一角にあるフォーラムエイトのブースには、リアルな自動車レースの実況中継が流れた。

 今回の展示の目玉は、6面の大型液晶パネルを組み合わせた巨大スクリーンを使ったドライビングシミュレーターによる仮想F1レースだ。米国アリゾナ州で予定されているレースコースを、バーチャルリアリティーシステム「UC-win/Road」で3Dモデル化し、ドライビングシミュレーターでレースをリアルに再現したのだ。

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巨大スクリーンに映し出されたレースコース。側壁の金網までリアルに再現されている

 クルマの設定もF1仕様に合わせて最高速度は時速300km。レースがスタートすると、レーサーのパソコンには自車からの景色が、前方の巨大スクリーンは先頭車両を追跡する。リアルなF1レースを体験した参加者は、満足そうにほほえんだ。

 ITS世界会議は1994年にフランスが初開催されて以来、毎年、各国持ちまわりで開催されている。フォーラムエイトは名古屋で開催された2004年から、毎年出展している。

 今回はUC-win/Road体験も行われ、毎回9人が参加した。15分間で会議の開催地である東京・台場に道路を好きなように作り、ドライブを体験するものだ。

 UC-win/Roadも、ITSの最新技術である先進運転支援システム(ADAS)を実装した。ADASとは、周囲のクルマの位置や速度などの情報をクラウドシステムで共有するもので、追突事故や見通しの悪い交差点での衝突事故などを防止するのに役立つ。

 今回の展示ではUC-win/roadには、前方のクルマの速度を運転席に表示する機能を搭載した。

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ドライビングシミュレーターに実装された先進運転支援システム(ADAS)。前方を走るクルマの速度が表示されている

  UC-win/Roadをトンネルシミュレーターに実装

 ブースの一角には、縦長の大型モニターが置かれていた。これはフランス・ボルドーのBMIA社がUC-win/Roadをベースに開発したトンネルシミュレーターの展示だ。トンネル内で事故が起こった場合などに、トンネル管理者が採るべき処置のトレーニングを行うものだ。

 モニターには換気ファンの作動状況や、トンネル内の監視カメラの映像などが時々刻々と表示される。火災や煙の発生もリアルに再現される。これらのデータや映像を見ながら、トンネル管理者は警察や消防への連絡、トンネル各部の信号制御、そしてトンネル内にいる人たちへの避難指示などをてきぱきと行わなければならないのだ。

 トンネルシミュレーターは日本語化を進めており、来年には日本語版が完成する予定だ。既にNEXCOなどの道路管理者からも注目を集めていた。

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BMIA社が開発したトンネルシミュレーターと同社のフィリップ・マッソー氏(左)。日本語化された画面(右)

 このほか、鉄道の運転士を育成するトレインシミュレーターや、道路に沿って自動運転する装置、クラウド上でバーチャルリアリティーソフトを稼働させるのに適したウルトラマイクロデータセンターなどが展示された。

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人気のトレインシミュレーター(左)。手作り感満載のウルトラマイクロデータセンターの展示(右)
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クルマの自動運転システムのシミュレーション。左カーブ、右カーブに合わせてハンドルが自動的に回転し、道に沿って進む

  会場のあちこちで活躍するドライビングシミュレーター

 フォーラムエイトのドライビングシミュレーターには、ドライバーが走行時の振動や傾き、加速度などをリアルに感じられるようにした6軸モーション装置を備えた本格的なものもある。上下、左右、前後の移動と、それぞれの軸の回転を再現したものだ。フォーラムエイトのブースでも人気だが、他の出展社のブースでも使われていた。

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フォーラムエイトのブースで展示されたドライビングシミュレーター

 例えばアイシン精機のブースでは3台のドライビングシミュレーターが稼働していた。同社が開発した自動駐車システムや、AR(拡張現実感)による案内、わき見運転への警報、自動ブレーキ、車両統合制御などのITS関連技術を、来場者に体験してもらうためだ。

 このほかトヨタ自動車や富士通、デンソーなどの企業ブースでも、自社のITS技術をプレゼンテーションしたり、来場者に体験してもらったりするために、フォーラムエイトのドライビングシミュレーターが大活躍していた。

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3台のドライビングシミュレーターでITS関連技術のデモ展示を行ったアイシン精機のブース(左)。トヨタブースでもフォーラムエイトのドライビングシミュレーターが活躍(右)

 また、官庁や公益団体のブースでも、フォーラムエイトのドライビングシミュレーターが目についた。例えば警察庁のブースでは、信号制御の情報とクルマの速度を連動させることにより、赤信号にひっかからずに交差点を通過できるように運転を支援する信号情報活用支援システムや安全運転支援システムなどの展示に使っていた。

 このほか警視庁やNEXCO中日本のブースでも、フォーラムエイトのドライビングシミュレーターが活躍していた。

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NEXCO中日本(左)と警察庁(右)のブースでもフォーラムエイトのドライビングシミュレーターが大活躍

 UC-win/Roadは当初、道路を3次元で設計するためのシステムとして開発されたが、ITSの分野ではドライビングシミュレーターと連携することで、ドライバーや構造物管理者の視点で、様々なシステムを体験したり訓練したりする機能への注目が集まった。

 今後、次世代の道路交通技術の発展とともに、その検証やプレゼンテーションのツールとしてUC-win/Roadやドライビングシミュレーターのニーズか高まっていくことがITS国際会議2013の会場を見て感じられた。

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ITS国際会議の展示会で注目を集めたフォーラムエイトのブース

 

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