ウルトラブック型ワークステーション「HP ZBook14」で
ArchiCADのワークフローはこう変わる(日本HP)
2014年3月10日

日本ヒューレット・パッカードが発売した世界初のウルトラブック型ワークステーション「HP ZBook14」は、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト「ArchiCAD」の外出先での活用やワークフローをどう変えるのか。同ソフトを発売するグラフィソフトジャパン大阪営業所のスタッフが、実務での使い勝手を語った。

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世界初のウルトラブック型ワークステーション「HP ZBook14」を3本の指で支えるグラフィソフトジャパン大阪営業所長の志茂るみ子氏

   ウルトラブックでもArchiCADがサクサク

「3本の指で持てるほど軽く、スタイリッシュでコンパクトなのに、ArchiCADがサクサク動くとは」―――グラフィソフトジャパン大阪営業所長の志茂るみ子氏は、日本ヒューレット・パッカードが発売した世界初のウルトラブック型ワークステーション「HP
ZBook14」の第一印象をこう語った。

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スタイリッシュでコンパクトな外観にもかかわらず、ArchiCADがサクサク動くパワーを持つ「HP ZBook14」

「ArchiCADの開発・販売元である当社は、出張先の企業やセミナーなどでArchiCADのプレゼンテーションをよく行います。HP ZBook14は、プレゼンをスマートに行うことができるので安心です。もたもたしていると、ソフトの性能自体が疑われかねないですからね」(志茂氏)。

建築業界ではBIMを使いこなす女性の設計者やインストラクターが増えている。都市部での出張や移動には電車など公共交通機関を使うことが多い。

「HP ZBook14の重さは約1.7kg、コンパクトな電源アダプターを含めても約2kgです。普段、仕事で使うバッグに入れて、簡単に持ち運べるのに、ワークステーションとしての実力を持っています。女性のBIMユーザーには特にお薦めしたいです」(志茂氏)。

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「HP ZBook14」は重さ約1.7kg。バッグに入れて簡単に持ち運べる(左)。小型・軽量の電源アダプターにはUSB端子も付いている(右)

  BIM/CIMユーザーのニーズに合わせて開発

HP ZBook 14は、現場管理や発注者との打ち合わせなど、出張先でBIMやCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)ソフトを使う機会が多い建設関係のユーザーのニーズに合わせて開発された。

CPUにはインテル CORE i7vProプロセッサー、グラフィックボードには最新のAMD FirePro M4100、液晶モニターには14インチ(1920×1080ドット)のアンチグレアパネルを標準装備している。メモリーは最大16GB、さらにオプションでキャッシュメモリーとして32GBのSSDを搭載することも可能だ。

BIMやCIMのソフトで大容量のプロジェクトデータを開いて使うために十分なパワーを持っている。

「時には100MBを超えるような大きなBIMモデルも扱うArchiCADでは、一般のパソコンに付属しているオンボードのグラフィックボードは動作環境として保証していません。その点、HP ZBook14に搭載されているグラフィックボード、AMD FirePro M4100は、ArchiCADに対応した性能を持っています。

ArchicadWiki』のウェブサイトでは、各メーカーのグラフィックボードのテスト結果も掲載されていますので、参考にしていただければと思います。」と志茂氏は説明する。

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「ArchicadWiki」でもAMDのグラフィックボードが推奨されている

オプションでキャッシュメモリー用のSSDを搭載すると、一度開いたソフトの起動が非常に早くになる。プレゼン前にソフトを起動した後、スリープモードにしておくと、本番ではスピーディーにソフトを立ち上げてすぐにプレゼンに入れる。

「SSDがあるとスリープモードから4秒ほどでArchiCADを起動できます。HP ZBook14の液晶画面を開いてマウスをつなぐまでの間にArchiCADが立ち上がっているので、気まずい待ち時間が発生する心配がないので安心して使えます」(志茂氏)。

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オプションでキャッシュメモリー用のSSDを搭載すると、スリープ状態からArchiCADが約4秒で立ち上がる

   進化したArchiCADをHP ZBook14で使いこなす

最新版のArchiCAD 17では、日本のBIMユーザーからの要望に応えて、詳細図作成用の様々な新機能が搭載された。例えば壁材や床材などを含めた部材の「勝ち・負け」の自動調整、躯体の面や中心を基準線としたモデリング、見上げ・見下げによる躯体図の作成など、世界一細かいと言われる日本の実施設計図を作成する機能が満載されているのだ。

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ArchiCAD 17には細かい部材同士の「勝ち・負け」を自動判定する機能が搭載された(上段)。ArchiCADで作成された木造の断面詳細図(下段)

1つのBIMモデルをインターネット経由でのBIMサーバーで共有しながら、複数の設計者が同時並行に設計を進めるチームワーク機能にこれらの新機能を合わせることで、ArchiCADでは新しいワークフローが実現できるようになった。

例えば、施主から設計変更の要望を聞いた設計者は、オフィスのスタッフに作業の依頼を出して出張先に出掛ける。すぐさまスタッフが設計変更作業を行い、数時間後に施主の元に到着した設計者が、モバイルルータ経由でBIMサーバーから設計変更後のBIMモデルを開いてプレゼンする、といったことも、HP ZBook14に搭載されている機能だけで可能だ。

「実際、客先にワークステーションを持っていって打ち合わせしながらその場で設計を修正する、という使い方をしているArchiCADのユーザーも少なくありません。タブレット端末だとプレゼンはできますが、設計の修正は持ち帰って行うということになります。ワークステーションを持ち出すことは、設計の生産性向上に大きな効果をもたらすのです」(志茂氏)。

   安心できる3年間オンサイトサポート体制

HP ZBook14は、ウルトラブック型のワークステーションであるにもかかわらず、万一、トラブルが起こったときは土日・祝日を含め、連絡の翌日に技術者が修理に駆けつけてくれるオンサイトサポートサービスが3年間、標準で含まれている。デスクトップ型のワークステーションと同じレベルのサポートサービスが提供されるのだ。

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「HP ZBook14」には土日・祝日を含め、連絡の翌日に技術者が修理に駆けつけてくれるオンサイトサポートサービスが3年間、標準で付属しているので安心して使える

「BIMやCIMを使っている設計会社や建設会社では、3年ごとにワークステーションを入れ替える企業も多いと思います。使っている間、日本HPのサポート体制でずっと守られているのは安心ですね」と志茂氏は言う。

「これだけの性能とサポートにもかかわらず、20万円という価格は他社の同クラスマシンに比べてもかなり安いと思います。HP ZBook14は、ビルの設計者にはサブのマシンとして、住宅の設計者はメインのマシンとしてもお薦めできますね」と志茂氏は感想を語った。

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「HP ZBook14」を前に。グラフィソフトジャパン大阪営業所長の志茂るみ子氏(左)と西日本担当セールスマネージャーの笠松哲司氏(右)

 

 【問い合わせ】
 株式会社大塚商会 CADプロモーション部 戦略推進課

 cad-strategy@otsuka-shokai.co.jp

 03-3514-7823

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