ユニオンシステムの一貫構造計算プログラムとの機能連携を開始
2012年4月9日

~ Autodesk Revit Structure 2012 と Super Build/SS3 の連携により、
構造設計者の業務効率の向上と同分野でのBIM活用を推進~

オートデスク株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ルイス・グレスパン)は、本日、建設業界向け BIM (ビルディング インフォメーション モデリング)構造エンジニアリング ソフトウェア「 Autodesk® Revit® Structure 2012 」と、ユニオンシステム株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:吉田 博史)が提供する一貫構造計算ソフトウェア「 Super Build/SS3 」が新たに連携したことを発表しました。オートデスクは、日本で広く普及している Super Build/SS3 と Revit Structure 2012 の機能連携を通じ、構造設計分野に携わるプロフェッショナル向けに、設計業務の効率化を実現するとともに、同分野での BIM 活用の拡大を推進します。

日本では構造設計業務に一貫構造計算ソフトを使用して建築物の構造計算を行っています。その中でも Super Build/SS3 は業界で最も幅広く利用されているソフトウェアであり、建築物の3D表示や、柱・梁の構造躯体・鉄筋情報の参照などの機能を備えています。今回の機能連携より、それらの情報を Autodesk Revit Structure 2012 に簡単に取り込むことができるようになり、構造設計 BIM モデルでの入力業務の効率化や、設計時間の短縮が可能になりました。さらに、逆に Revit Structure のデータを Super Build/SS3 に取り込むこともできるため、さらなる構造設計業務の生産性向上を実現します。

オートデスクとユニオンシステムは、BIM や構造計算におけるそれぞれの強みを生かし、構造設計分野の設計者やエンジニア向けに、構造解析結果のモデル化/可視化の機能を提供することで、解析結果とモデルの整合性向上を通じたプロジェクトの高品質化や図面作成業務の所要時間短縮などのメリットを提供します。また、意匠・設備設計者と、構造設計モデルデータを共有することにより、従来よりも高速で効率的なプロジェクトのワークフロー構築を支援し、構造設計分野における BIM プロジェクトのさらなる普及を促進します。

ユニオンシステムの開発部 部長である奥平 裕信氏は次のように述べています。「今回、グローバル規模で建設業界向け設計ソリューションを提供するオートデスク社との連携を通じ、建設業界でのさまざまな課題の解決がさらに加速することを期待しています。当社は日本で広く利用されている一貫構造計算ソフトを開発・販売しております。オートデスク社と協力し、建築物に欠かすことのできない構造設計での業務効率向上をサポートすることで、日本の構造設計業界が直面する課題の解決に向けたソリューションを提供していきます」

今回の連携により、オートデスクは以下の機能拡張ツールをサブスクリプション ユーザー向けに無償*で提供します。機能拡張ツールの特長は以下の通りです。

 

Super Build SS3 Data link for Autodesk® Revit® Structure 2012
(スーパー ビルド エスエス スリー データ リンク フォー オートデスク レビット ストラクチャー 2012 )

Super Build/SS3 から建物形状データ、柱部材・梁部材の定義/配置情報を抽出し、CSV データに出力したファイルを Autodesk Revit Structure 2012 に取り込むことで、3D モデルとして柱・大梁を生成することができます。また逆に、Autodesk Revit Structure 2012 の構造柱・構造フレーム(大梁)に関する全体のデータを、建物形状データ、柱部材・梁部材の定義/配置情報のデータに変換して CSV ファイルで出力し、Super Build/SS3 に取り込むことも可能です。

 


※今回提供されるツールは、柱・大梁、基礎梁のみを対象としています

 

Member Section Schedule Extension for Autodesk® Revit® Structure 2012
(メンバー セクション スケジュール エクステンション フォー オートデスク レビット ストラクチャー 2012 )

日本の構造設計業務では、建築確認申請用の図面や柱/大梁などの構造躯体の断面に加え、柱/大梁の寸法などをリスト化した 2D 図面である断面リスト図が必要になります。Autodesk Revit Structure 2012 は、Super Build/SS3 を通じて、建物モデルと連動した断面リスト図を作図できるため、構造設計業務の大幅な効率化が可能です。

*無償ソフトウェアとサービスには、ダウンロードされるソフトウェアに同梱されている使用許諾契約の条件が適用されます。

以上

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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