Tekla BIMsight、 シアトル・トンネル工事プロジェクトに貢献
2012年6月5日

Tekla BIMsight、
シアトル・トンネル工事プロジェクトで
設計施工に大きく貢献
 

シアトルの州道99号線(ステートルート99)トンネル工事プロジェクトで設計を担当したHNTB社は、Tekla BIMsightを活用してさまざまな領域のBIMモデルを統合したのち、必要な個所の確認やキャプチャーをスムーズに行うことで検証作業を効率化しました。

プロジェクトの背景

シアトル・トンネル・パートナーズの設計施工チームは、シアトルウォーターフロント沿いの州道99号線アラスカンウェイ高架橋の代替えとして、ダウンタウン地下に内径16mのトンネルを建設する「99号線トンネル工事プロジェクト」の設計業務をHNTB社に依頼しました。

 

老朽化したアラスカンウェイ高架橋は、耐震性向上のため、トンネルへの作り替えが検討されてきました。シアトル・トンネル・パートナーズのメンバーであるHNTB社は、トンネルとそれに付随する2つの運営用建物の設計を請け負い、2011年秋、建設が開始されました。

 

モデルの統合、断面カット

HNTB社は、Tekla BIMsightを活用してさまざまな領域のBIMモデルを統合したのち、必要な個所の確認やキャプチャーをスムーズに行うことで検証作業を効率化しました。また、サブコンサルタントや設計者、エンジニアが毎週集って開催される調整会議で、この3次元モデルを活用しながら、ビルや開削箇所、トンネル部分の検討を行っています。Tekla BIMsightの統合モデルを共有することで、プロジェクト関係者も干渉箇所や設計変更を確認することができます。

 

 

 

 

 

 

 本プロジェクトを通して、HNTB社が最も有益だと感じたTekla BIMsightの特徴は、セクションの断面カットを即座に作成可能であり、さらに各部材単位で表示/非表示を切り替えることで、トンネル内部の構造や設備の位置関係をはっきり確認できることです。

2次元から3次元へ

州道99号線のトンネル建設は、土木工学、さまざまな構造物、建築部材、電気設備、輸送管理施設を組み合わせた複雑なプロジェクトです。モデルベースでのワークフローにより、設計チームは統合されたプロジェクトの各要素を俯瞰して確認することができ、各領域間での設計上の課題を発見できます。従来の図面を用いたプロジェクトレビューでは、このような多様な視点での検証や異なる領域間での整合性の確認は不可能でした。

土木業界は、これからますます3次元モデルによる設計に移行していくと、HNTB社は考えています。Tekla BIMsightを用いたこれまでのプロジェクトの実績によって、3次元モデルによるBIMベースのプロジェクト実施はさらに促進されるでしょう。

HNTB社について

アメリカに拠点を置くHNTB社は、連邦政府、地方自治体、民間企業の顧客に対してサービスを提供するインフラ関連企業です。高いスキルを持った専門担当者によるプランニング、設計、計画管理、施工管理サービスは高く評価されています。

約1世紀にわたり、同社は特殊な環境要件に対応したインフラの構築に貢献してきました。インフラのライフサイクルに関する知識やノウハウ、豊富な経験によって、顧客との長年の信頼関係が築かれています。HNTB社は資金調達、法務、設計、建設、メンテナンスといった広範囲に及ぶ課題の解決をサポートし、その高い生産性は、クライアントの目標達成に大きく貢献しています。

                          
           

詳しくは、テクラのウェブサイトで。

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