ThinkStation ケーススタディ 「株式会社 梓設計」編を掲載
2012年9月24日

空港関連や運動施設などに強い総合設計事務所「梓設計」

梓設計は、2011 年に創立65周年を迎えた長い歴史を誇る総合設計事務所である。

梓設計は、「東京国際空港国際線旅客ターミナル」や「中部国際空港旅客ターミナルビル」「福岡空港国際線ターミナルビル」「埼玉スタジアム」「山梨県立博物館」など、著名な建物を数多く設計しており、多くの賞を受賞している。特に、空港関連や運動施設などの機能的な建物を得意としており、その高い技術力には定評がある。また、総合設計事務所の中では、比較的早い段階でBIMソリューションを導入し、BIMソリューションによる設計実績を積み重ねている。

「梓設計」が選んだBIMソリューション

BIMソリューションも数社から発売されており、それぞれ特徴があるが、梓設計ではグラフィソフトの「ArchiCAD」が人気があるという。同社情報システム部長の柴峯一廣氏は、「他社のBIMソリューションも同時に導入してトレーニングを行いましたが、社員に人気があったのは圧倒的に『ArchiCAD』でした。設計者がなじみやすいUIを採用していたほか、処理速度も優れていました」と語る。また、グラフィソフトは、サポート体制が充実しており、利用者からの要望への対応が早いことも、梓設計が採用している理由である。

BIMを導入することで、顧客との意思疎通が深まり、設計の品質も高くなったという。「まだ、一部でBIMを導入したという段階ですが、意志決定が早くなるのは確かです」(柴峯氏)。

埼玉スタジアム

今後はBIMを要件とするプロポーザルが増えてくる

建築設計業務ではプロポーザルによって、設計者が選定されることも多い。2010年、国土交通省が「新宿労働総合庁舎外設計業務」の公募型プロポーザルを行い、梓設計が選定されたのだが、そのプロポーザルではBIMの採用が要件とされていた。国土交通省としては、初めてのBIM採用プロポーザルであったが、今後は、公共、民間をとわず、BIM採用プロポーザルが増えてくることになりそうだ。「間違いなく増えてくると思います。お客様からBIMでやって欲しいと言われたらやらざるを得ないので、どこの事務所も必死になってやると思います」(柴峯氏)。 

全文、詳細は、レノボ・ジャパンのウエブサイトで。

 

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