高校生として初めて「Build Live CHIBA 2012」に参加
BIMを用いた本格的な建築設計に挑戦
大阪市立都島工業高等学校(以下、都工)は明治40年に設立された、長い歴史を誇る工業高校である。都工は現在、機械科や機械電気科など、全部で6つの学科を有しているが、今回、建築科の有志4名がチームを組み、「Build Live CHIBA 2012」(以下、BLC)に参加することになった。Build Liveは、BIM(Buliding Information Modeling)を用いた仮想の建築コンペであり、組織におけるBIMの認知度、理解度の向上やBIM運用による効果および課題の発見などを目的に開催されており、今回が5回目となる。Build Liveでは、制限時間の中で条件を満たす建築設計を行い、その設計データやパース図などを提出することが求められる。建築設計の実務者を対象とする実務クラスと、学生を対象とする学生クラスの2つのクラスがあり、課題が与えられてからの制限時間は、実務クラスは48時間、学生クラスは96時間となる。
教師の呼びかけに応えて4人の学生がチームを結成
Build Liveの課題自体は、実務クラスも学生クラスも同じであり、限られた時間の中で課題をこなすことは、かなり難しいチャレンジだ。そのため、これまで学生クラスの参加チームは、設計を専攻する大学生や大学院生のチームばかりで、高校生チームが参加するのは、今回の都工建築科チームが初めてとなる。チームの指導教諭を務める門脇裕之先生は、参加を決めた経緯を次のように語った。
「本校では、正規の授業以外にものづくりコンテストなど外部の公募への参加を行っていますが、計画系のほうではそういった取り組みがなく、何か新しいことをできないかと考えていたときに、BLCを知りました。最初は、参加は難しいと思ったのですが、OBの方々がバックアップしてくれるということになり、そういう大会に参加させれば学生のスキルも上がると思い、参加を決めました」。門脇先生の呼びかけに応えて、4人の学生がBLCへの参加を決意し、都工建築科チーム「よんすけ」が誕生した。なお、チーム名は、製図で使う「三角スケール」への愛着とメンバー4名とをかけ合わせて「よんすけ」としたとのことだ。
全文は、レノボ・ジャパンのウェブサイトで。