砂防堰堤の設計計算リリース。砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)等に準拠
2013年1月7日

プログラム概要
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  「砂防堰堤の設計計算」は、砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)解説(2007)および土石流・流木対策設計技術指針解説(2007)に準拠した土石流・流木捕捉工としてのプログラムです。

対応する砂防堰堤の型式は、最も基本となる「不透過型」とします。同様に、対応する砂防堰堤の設計対象は、《水通しの設計》と《本体・基礎・袖の設計》とします。

●解析の主な機能

  • 設計流量の算出
  • 水通しの設計
  • 越流部及び非越流部の安定計算
  • 袖部の設計
  • 前庭保護工(水叩き、副堰堤)

  プログラムの機能と特長
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  ●機能と特長

  • 設計流量の算出に対応
  • 水通しの設計に対応
  • 越流部及び非越流部の安定計算に対応
  • 袖部の設計に対応
  • 前庭保護工(水叩き、副堰堤)の設計に対応
  • ローダム及びハイダム(15m以上)に対応
  • 検討ケースは、堰堤高と堰堤タイプに応じて、平常時、土石流時、洪水時を使い分けて計算を行う事が可能
  • 正面図、側面図、平面図、3Dにより形状イメージを確認する事が可能
  • 計算書作成及び計算結果のファイル出力(Word、テキスト、HTML)が可能
  • 堰堤タイプとしては、不透過型、透過型、部分透過型に対応

    不透過型


    透過型


    部分透過型


●準拠基準

  • 国土交通省河川砂防技術基準 同解説・計画編,国土交通省河川局監修/日本河川協会編,2005.
  • 改訂新版 建設省河川砂防技術基準(案)同解説・調査編,建設省河川局監修/日本河川協会編,1997.
  • 改訂新版 建設省河川砂防技術基準(案)同解説 設計編〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕,建設省河川局監修/日本河川協会編,1997.
  • 砂防基本計画策定指針(土石流・流木対策編)解説,危機管理技術研究センター砂防研究室,国土交通省 国土技術政策総合研究所,国総研資料第364号,2007.
  • 土石流・流木対策設計技術指針解説,危機管理技術研究センター砂防研究室,国土交通省 国土技術政策総合研究所,国総研資料第365号,2007.
  • 鋼製砂防構造物設計便覧(平成21年版),鋼製砂防構造物委員会編,(財)砂防・地すべり技術センター,2009.

●計算機能

 水通しの設計

  • 《水通しの設計》では、「設計流量の算出」、「設計水深の算出」、「余裕高の算出」、「水通し高さの算出」をすることで、水通し断面を設計します。「設計水深」は、「土砂含有を考慮した流量」と「土石流のピーク流量」の各「設計流量」に対応する水深を算出し、各水深と「最大礫径」の中で最大のものとします。

 本体・基礎・袖の設計

  • 《本体・基礎・袖の設計》では、「安定計算(越流部)」、「構造計算(非越流部)」を繰返すことで、経済的な形状寸法を決定できます。「安定計算(越流部)」では、本体(基礎)の断面を設定し、「平常時」(堰堤高15m以上のみ)、「土石流時」、「洪水時」における規定の設計外力に対して、規定の安定条件を満たすことを確認します。「土石流時」の設計外力には「土石流流体力」があります。「構造計算(非越流部)」では、袖部の破壊に対する規定を確認するもので、「礫の衝撃力」と「流木の衝撃力」の大きい方に「土石流流体力」を加えた設計外力に対して、袖部の断面が規定の条件を満たすことを確認します。
    「土石流流体力」は、土石流流下断面を設定して、「土石流流量」に対応する水深と流速を用いて算出します。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲メイン画面 ▲設計イメージ(不透過型)
▲基本条件 ▲設計流量
▲形状 ▲袖部の検討
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
▲土石流流下断面イメージ

詳しくは、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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