CAE(Computer Aided Engineering)とは、コンピュータを利用して工業製品の設計・開発を支援するシステムの総称であるが、通常は、3Dモデルを使って応力や振動、熱などのシミュレーションを行うシステムを指すことが多い。CAEの普及以前は、設計した製品を実際に試作し、動作試験を実施し、そこで発見された不具合を修正した新たな試作品を作製し、再び試験を行うというサイクルを繰り返して設計を最適化してきたが、CAEの普及により、実際に試作を行わず、設計データを直接シミュレーションにかけることで、検証にかかる時間やコストを大きく削減できるようになった。現在の製造業において、もはやCAEは欠かせない存在となっている。

CAEでは、モデルを細かなメッシュに分解して、非常に多くの計算を行うため、計算量が膨大となる。そのため、CPUやメモリに対する要求は、CADソフトなどに比べても格段に高い。CAEソフトを快適に利用するためには、PCよりも高性能で信頼性の高いワークステーションが必須といえる。

そこで、CAEソフトの代表ともいえる構造解析ソフト「ANSYS Mechanical」を例として、CAEエキスパートに、CAEを快適に動かすための最適な構成について訊いてみることにした。

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