土留め工の性能設計計算(弾塑性解析II+) リリース
2013年4月1日

プログラム概要
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  本製品は、「土留め工の設計」における解析法 II ES(「Engineer's Studio®」の計算部を用いた弾塑性解析)を、さらに拡張させた弾塑性解析専用のプログラムです。

  プログラムの機能と特長
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  主な機能と特長は表1に示した通りで、「Engineer's Studio®」(図2)の計算部を用いて壁体変位や断面力、支保工反力を計算します。

計算方法 弾塑性解析(解析法 II )
※計算には当社「Engineer's Studio®」のソルバーを使用
解析種別 単壁解析、両壁一体解析
支保工 ・切ばり(単壁解析時は支保工バネ、両壁一体解析時は剛性部材)
・アンカー(支保工バネ)
計算結果 支保工反力、壁体変位、壁体断面力(曲げモーメント、せん断力)
その他 ・斜め切ばりに対応
・切ばり+アンカー併用工(両壁一体解析)の計算に対応
・支保工撤去順序の自由な設定に対応
・側圧データインポート機能(「土留め工の設計」よりエクスポートされたデータ)
・各検討ケースのESデータ(*.es)エクスポート機能

▲表1 機能及び特長

また、「土留め工の設計」では検討することができない以下の機能に対応しています。

  1. 斜め切ばり
  2. 切ばり+アンカー併用工での両壁一体解析
  3. 支保工撤去順序の自由化

なお、各検討ケースの側圧については、「土留め工の設計」よりエクスポートされたデータを読み込むことができます。

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▲図1 メインウィンドウ ▲図2 「Engineer's Studio®」による解析結果

●斜め切ばり

両壁一体解析の場合、切ばり支保工は剛性部材としてモデル化されますが、本製品では左右の設置位置が異なる場合に対応しています(図3)。

▲図3 斜め切ばり

●切ばり+アンカー併用工

「切ばり+アンカー併用工」の場合でも両壁一体解析を行うことができます。この時、切ばりは剛性部材として、アンカーは支保工バネとしてモデル化されます(図4)。

▲図4 切ばり+アンカー併用工(両壁一体解析)

なお、左右でアンカーの設置数が異なる場合には、あるアンカーを仮想バネとして設定(プログラムの設定としては支保工バネ定数を0とすることで仮想バネとして扱われます)することができますので、不要なアンカーを仮想バネとすれば、左右で支保工数が異なる場合の計算にも対応が可能です。

●支保工撤去順序の多様化

支保工撤去時の検討の際、撤去順序を自由に設定することができます。基本的にどのような順序でも撤去することができますので、例えば「上から順番に撤去」や図5のように「中央→上→下」のような順序でも撤去できます。また、複数の支保工を同時に撤去することや特定の支保工を撤去しないという設定も可能です。

▲図5 支保工の撤去

これまでにご紹介した以外に

(1) 形状バネの任意区間の設定
(2) 盛替え支保工を左右異なる高さに設定(両壁一体解析)

などの機能にも対応しております。

●適用基準・参考文献

  • 道路土工 仮設構造物工指針 平成11年3月 社団法人日本道路協会
  • トンネル標準示方書開削工法編・同解説 2006(平成18)年版 土木学会
  • 建設省土木研究所:大規模土留め壁の設計に関する研究、土研資料第2553号、1988.3
  • よくわかる仮説構造物の設計、山海堂

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▲初期入力 ▲計算条件
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▲検討ケース一覧 ▲掘削時ケース
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▲撤去時ケース

詳しくは、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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