グラフィソフト、大林組、NECによる「スマートBIMクラウド」が完成
2013年10月7日

次世代BIMクラウドサービスのキックオフ

株式会社大林組(本社:東京都港区、社長:白石達)は、日本電気株式会社(以下NEC、本社:東京都港区、社長:遠藤信博)、GRAPHISOFT SE(以下グラフィソフト、本社:ハンガリーブダペスト、社長:ビクター・バルコニー)の2社と共に、建設業界におけるBIMの普及に必要不可欠な、建物情報の統合化と情報共有を図るクラウドコンピューティング環境「スマートBIMクラウド」を完成させ、2013年10月から本稼動することとなりました。

本件は、2011年8月に発表しました『大林組、NEC、グラフィソフト「スマートBIMクラウド」構築のアライアンスを締結』の成果となります。

 

「スマートBIMクラウド」は、BIMソフトベンダーのパイオニアかつリーディングカンパニーであるグラフィソフトの持つ技術、NECの持つ大規模クラウド構築の実績とノウハウ、そして大林組の設計施工における豊富なBIM導入実績を組み合わせることにより、BIM活用・展開の最大メリットとされる「プロジェクト関係者間相互の安全で円滑な情報共有」を実現しております。

 

最先端のBIMサーバーテクノロジーを中心に、BIM導入の加速化に対し必要不可欠となるITインフラ環境が整い、膨大な建物情報へ効率良くアクセスすることが可能となりました。今後は、発注者、設計会社、施工会社、専門工事会社など、建築プロジェクトに関わるチームが建物情報を共有し、プロジェクトの最適化という共通目標に向けた合意形成を早期に図ることができます。

 

スマートBIMクラウド

<スマートBIMクラウドの構成イメージ>

 

大林組は、2013年7月末現在で設計施工プロジェクトの約半数にBIMを適用しており、今後さらに展開を加速していく予定です。そのため現在のBIM推進室を改編し、2013年10月1日付でPDセンターを設立します(「P」はProduct、「D」はDesign / Delivery / Digitalを意味します)。

 

「スマートBIMクラウド」はグラフィソフトの最先端のBIMサーバーテクノロジーをベースに構築され、大林組は統合されたBIMワークフローと全社的な情報共有化を、以下の通り実現します。

 

1.  オンデマンドな情報取得による早期合意形成
設計や施工および竣工時などプロジェクトのあらゆる過程で、建物の3次元情報を、ウェブ上からいつでも、どこからでも、手軽なタブレット端末で確認することが可能となります。プロジェクトの進行中、常に最新の建物モデルを共有することにより、クライアントが容易に理解を深めることができ、その意向が早期に反映可能となるとともに、関係者間の円滑な合意形成を実現します。

2.  大量データの効率的活用による建物品質の向上
社内外の関係者が、建物に関係する大量のデータベースを効率的に利用し、スピーディーかつ正確な情報が連携できる環境が提供されます。データベースには建物モデルだけでなく、設計プロセス、調達や各種シミュレーション情報など、建物に関わるさまざまな情報が盛り込まれることから、それらを生産プロセスにおいて活用することで、円滑な工程の進捗とさらなる品質の向上につなげられます。

 

スマートBIMクラウドアライアンスイメージ

<スマートBIMクラウドの構成イメージ>

詳しくは、グラフィソフトジャパンのウェブサイトで。

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