オートデスク、BIM関連ソリューションを発表
2013年12月10日

建設とインフラのライフサイクルでBIM機能の利用を促進
【米国ネバダ州ラスベガス:2013 年 12 月 4 日(現地時間)発】
米オートデスク社は、米国ラスベガスで開催中のユーザーカンファレンス「Autodesk University」で、BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)に関連する発表を以下の通り行いました。
 

Autodesk FormIt ™ラインアップ拡充、機能拡張

当社がこれまでiPadとAndroid向けに提供してきたBIMベースの概念設計アプリケーション「Autodesk FormIt」を、本日からWebベースのアプリケーションとしてベータ版で提供開始します。(本アプリケーションの提供サイト:autodeskformit.com)
 
本アプリケーションは、建設プロジェクトの初期段階のアイデアの作成、コラボレーション、共有を簡単な操作で行うことができます。そしてそのモデルを直接BIMアプリケーション「Autodesk Revit」に読み込んで、そのまま詳細設計を始めることができます。iPad向けには、最新のOS「iOS 7」に対応すると共に、建物の性能を簡素に示すことのできるエネルギー分析機能が新たに加わりました。この機能はBIMプロセスの初期の段階でエネルギー効率の分析ができますので、後の設計・施工工程の効率向上に貢献します。
 

Graitec社一部製品群の買収

– フランスGraitec社のAdvance Steel and Advance Concrete関連ソフトウェア技術の買収が完了しました。今後、当社が提供するアプリケーションの構造設計機能において、鋼材と強化コンクリートを含むモデリング、詳細設計、加工などの機能を強化します。
 

Autodesk Structural Bridge Design

– 橋梁設計向け新アプリケーション「Autodesk Structural Bridge Design」を提供開始します。この新製品は、当社が本年8月にイギリスBestech Systems社から買収した技術資産を製品化したものです。本製品は、短スパンから中スパンの橋梁設計プロジェクトにおける業務効率の向上を支援します。
 

Azalient Technology社買収

– イギリスAzalient社から道路、高速道路、鉄道関連のソフトウェア技術資産を買収しました。今後当社は、自動車、バス、鉄道などを交通手段とする利用者を含めた交通シミュレーション、新しいインフラ事業の需要予測、将来の需要への対応手段の予測、建設によって妨げられる交通状況の予測、代替設計のコスト分析機能を提供する予定です。
 

トプコン社との協力

– 建設現場においてBIM座標を正確に見出す作業をさらに簡素化するiPad向けモバイルアプリケーションを今後提供する予定です。このアプリケーションは、トプコン社が昨日発表した新製品LN-100 3Dポジショニングシステムなどとデータを連携させることにより建設現場の位置を正確に配置し、設計情報と照合させながら施工の精度を高めます。
 
BIM分野向けクラウドサービス「Autodesk BIM 360」のユーザーは、毎日約100名ずつ増えています。1か月あたりユーザー数は約15,000名で、前年同期比165%となっています。
以上
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