構造システム・グループのBIMへの取り組み2014
2014年6月10日

構造システム・グループのBIMへの取り組み 2014

いつも、当グループの製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。
構造システム・グループでは、昨年BIMに関する私たちの考え方や製品の開発ロードマップを「構造システム・グループのBIMへの取り組み」として公表いたしました。 この一年で新たにBIMに関連する機能追加やソフトウェアの開発計画もより具体的になっております。それに伴いまして、最新の開発ロードマップをお知らせいたします。
皆さまのご意見もぜひお聞かせください。 よろしくお願い申し上げます。
株式会社構造システム 株式会社建築ピボット 株式会社FMシステム
目的
建築に関する情報は、企画・設計・施工・運用(建築のライフサイクル)において、スムーズに利用できることが望まれています。そして、BIMは一度入力した情報をその後の業務でフルに活用することを目指しています。 構造システム・グループでは、これまで実現してきたデータ連携を発展させ、グループ各社の専門領域を横断した、より緊密な相互運用を考えます。

 

情報プラットフォームの考え方
情報プラットフォームを構築し、建築のライフサイクルに係る情報を共通と業務ごとの情報に整理し、データベースを作成します。この情報プラットフォームは、他社BIMソフトウェアや外部システムと連携し、幅広い分野のデータ利用を可能にします。
複数の専門領域で相互運用可能なソフトウェア群
2013年度までのBIM関連の動き

 

昨年度はいくつかのソフトウェアにおいて、BIMの国際標準であるIFC※1 形式のインポート機能を追加しました。 これにより、設計工程の上流で入力された情報を弊社ソフトウェアに引き継ぎ、入力の省力化が可能になりました。
今後の製品開発ロードマップ

 

今年度以降、私たちのBIMへの取り組みが本格化してまいります。 まず、一貫構造計算ソフトウェアや解析ソフトウェアが、国内で標準化がすすめられているST-Bridge※2 形式に対応します。 また、各種ソフトウェアでのIFC形式による情報連携範囲も拡大させていきます。 さらに建築意匠設計を支援するBIMソフトウェアをリリースし、グループ各社の解析ソフトとつなぐエンジニアリングのためのプラットフォームを目指します。

2013 ・建築設計・製図CAD「DRA-CAD12」IFCインポート機能の拡張 ・省エネルギー計算「SAVE-建築」IFCインポート機能の拡張 ・日影・天空率・斜線と日射量計算「LAB-SS」IFCインポート機能の追加
2014 ・RC/SRC/S造建物の一貫構造計算 「BUS-5」ST-Bridgeエクスポート/インポート機能の追加 ・任意形状立体フレームの弾塑性解析「SNAP」ST-Bridgeエクスポート機能の追加 ・建築設計・製図CAD「DRA-CAD13」IFCインポート機能の拡張 ・省エネルギー計算「SAVE-建築 Ver.3」IFCインポート機能の拡張 ・建築設計向けBIMソフトウェアをリリース予定
2015 ・構造設計BIMソフトウェアをリリース予定 ・最大熱負荷計算ソフトウェアをリリース予定 ・施設台帳管理、中長期修繕計画と建築設計向けBIMとの連携
2016 ・建築設計向け、構造設計向け、設備設計向け、施設管理分野向けBIMソフトウェアの充実 ・より高度なシミュレーションソフトウェアへの展開
※1 IFC形式とは… BIMの国際標準フォーマットISO 16739:2013でIndustry Foundation Classesの略。 IFCは、建設分野のソフトウェア間のデータ共有とその相互運用を可能にするものとして期待されている。
※2 ST-Bridgeとは… 日本国内の建築構造分野での情報交換のための標準フォーマット。 (一社)IAI日本(buildingSMART)の構造分科会で標準化がすすめられている。

詳しくは、構造システム・グループのウェブサイトで。

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