日本設計とオートデスク、
次世代 BIM の実現をめざしてパートナーシップを締結
2014年9月8日

― 意匠・構造・設備設計の全てを同一プラットフォームで実現へ -

株式会社日本設計(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:千鳥 義典)と米オートデスク社(本社:米国カリフォルニア州、社長兼 CEO:カール・バス)はこのたび、次世代 BIM(注 1)の実現を目指しパートナーシップを結びました。両社は今後のパートナーシップで BIM を活用し、特に環境負荷が低く、オーナーとユーザーにとって価値の高い、高品質な建築、都市環境を提案しながら、グローバルに適応できる日本発の新しい業務フローを開発します。

主なパートナーシップの内容は以下の通りです。

  • 意匠・構造・設備設計でオートデスクの BIM アプリケーション Autodesk Revit 統合モデルデータを活用して、定量化・可視化できる技術を構築します。これにより、設計の早い段階から環境負荷の低減と、建物の長寿命化の効果をわかりやすく提案でき、サスティナブルな社会の実現へ貢献します。
  • Autodesk Revit と、Autodesk 360 をはじめとするクラウド テクノロジをプラットフォームとして利用し、高品質に設計できる新しい業務フローを開発します。IT テクノロジによる業務フローを変革します。
  • オートデスクのアプリケーションと、他社の維持管理やシミュレーションの専門アプリケーションとの連携を進め、コンサルティング・設計サービスをより広範囲に拡大していきます。意匠・構造・設備の統合モデルデータにより、建物のライフサイクルを見据えた技術提案を促進します。
  • BIM を基軸とした両社の人的、技術的交流を展開していきます。設計サービスにおける BIM のグローバルスタンダードを浸透させていきます。

両社はこれらの実行プランにより、従来の意匠的側面の強い「Visual BIM」から 「Integrated BIM」へ進化を図ります。これにより、設計手法や業務フローに大きな変革をもたらすと確信しています。
そしてこの効果をより具現化するため、ガイドラインや LOD の標準化を進め、建設業界各社や行政・教育・研究機関と連携していくことを積極的に働きかけていきます。

日本設計は半世紀近くに渡り大規模な建築プロジェクトの実績を持ち、特に環境性能を重視した設計に強みを持っています。一方のオートデスクは、BIM アプリケーションを世界各国で提供し、BIM 先進国での導入実績も豊富です。今回の合意は、両社がお互いの強みを持ち寄って有機的に協力し、建築物のライフサイクル全体で BIM の利便性を最大限に引き出すことで、オーナーや利用者、そして社会にとって価値の高い建築を実現できると考え、合意に至りました。

  1. BIM:ビルディング・インフォメーション・モデリング。建物の設計、
    施工、維持管理までのライフサイクル全体で設計情報を活用する手法。
  2. LOD:設計の詳細レベル。Level of detail/development

以上

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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