開発記:ストーリとレイヤとレベル
2015年2月17日

木造BIMツールの開発としては、ストーリとレイヤとレベルの関係性を把握する必要があります。
今回は、高さ方向の構成を確認するお話です。

特に2015からは、レイヤをつくらずにレベルの定義ができるようなったので、ストーリとレイヤだけを見たのでは足らず、ファイルで定義されているレベルも見なければいけなくなりました。
これが意外と大変です。

  • ストーリ1
    • レイヤ1-1:レベル1-1
    • レイヤ1-2:(レベルなし)
    • レイヤ1-3:レベル1-3
    • (レイヤなし):レベル1-4

こんな感じで構成されているとします。
これらを探って、後から色々と使えるように変数として取ってくる必要があります。

ストーリとレイヤだけを見ると「レベル1-4」が抜けてしまいます。
レベルだけを見ると「レイヤ1-2」が抜けてしまいます。

結果として3つの変数グループに分けました。
それぞれのグループには付帯情報を格納していきます。

  • ストーリの変数グループ
    • 名前、FL高さ
  • レイヤの変数グループ
    • 名前、ストーリの名前、高さなど
  • レベルの変数グループ
    • 名前、ストーリの名前、レイヤの名前、高さなど

そうすると、相互の情報を格納しているので、レベルの名前から属しているストーリの名前がわかりますし、レイヤの名前からストーリを取ってくることもできます。
ただ、レベルの定義がそれぞれのストーリで使われているかを確認する関数はないようです。開発元に要望をださないと…

結果、テストで作ったダイアログがこんな感じです。

開いたとき

ストーリを変えると、定義されているレベルを選ぶことができます。
レベルを選ぶと、作成されているレイヤが表示されます。

ストーリとレベルを選んだ時

ダイアログの表示は自由に変えられるので、レイヤからストーリを表示させたりすることもできます。
これで、今後のレイヤ関係を扱う機能の自由度が高まります。

続きは、Vectorworks BIMlogのウェブサイトで。

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