構造システムグループのBIMへの取り組みを更新
2015年7月6日

構造システム・グループのBIMへの取り組み 2015年度

    いつも、当グループの製品をご利用いただき、誠にありがとうございます。

構造システム・グループでは、一昨年BIMに関する私たちの考え方や製品の開発ロードマップを「構造システム・グループのBIMへの取り組み」として公表いたしました。
この一年で新たにBIMに関連する機能追加やソフトウェアの開発計画もより具体的になっております。それに伴いまして、最新の開発ロードマップをお知らせいたします。

皆さまのご意見もぜひお聞かせください。
よろしくお願い申し上げます。

株式会社構造システム
株式会社建築ピボット
株式会社FMシステム
目的
    建築に関する情報は、企画・設計・施工、そして竣工後の運用・維持保全など建築のライフサイクルにおいて、スムーズに利用できることが望まれています。そして、一度入力した情報をその後の業務でフルに活用できるシステムとしてBIMが期待されています。
構造システム・グループでは、これまでの各ソフトウェア間でのデータ連携を発展させ、グループ各社の専門領域を横断した、より緊密な相互運用と他社システムとのデータ連携を考えていきます。
情報プラットフォームの考え方

      情報プラットフォームを構築し、建築のライフサイクルに係る情報を共通情報と業務特有の情報に整理し、データベースを作成します。この情報プラットフォームは、他社ソフトウェアや外部システムと連携し、幅広い分野でのデータ利用を可能にします。

複数の専門領域で相互運用可能なソフトウェア群

2014年度までのBIM関連の動き
    昨年度はいくつかのソフトウェアにおいて、BIMの国際標準であるIFC※1 形式のインポート機能や構造設計のためのST-Bridge※2 形式でのエクスポート機能を追加しました。これにより、設計工程の上流で入力された情報を弊社ソフトウェアで利用する、あるいは他社ソフトウェアへデータを渡すことで、業務の省力化が可能になりました。

今後の製品開発ロードマップ
    今年度以降、私たちのBIMへの取り組みはさらに本格化します。
まず、一貫構造計算ソフトウェア「BUS-5」が国内標準のST-Bridge形式のインポートに対応します。また、基本設計向けBIMである 3次元建築設計システム「i-ARM」をリリースし、自社、他社に関わらない情報連携を進めていきます。FM分野においても、長期修繕計画システム「FM-Refine」がBIMデータを活用できる機能追加を行う予定です。
さらに各種ソフトウェアでのBIM連携を強化するとともに対応できる情報範囲を拡大させていきます。

2014年以前         ・日影・天空率・斜線と日射量計算「LAB-SS」IFCインポート機能の追加
・一貫構造計算 「BUS-5ST-Bridgeエクスポート/インポート機能の追加
・任意形状立体フレーム弾塑性解析「SNAPST-Bridgeエクスポート機能の追加
・建築設計・製図CAD「DRA-CAD13」IFCインポート機能の拡張
・省エネルギー計算「SAVE-建築 Ver.3」IFCインポート機能の拡張
2015年度         ・省エネルギー計算「SAVE-住宅 Ver.3」IFCインポート機能の拡張
・一貫構造計算 「BUS-5」ST-Bridgeインポート機能機能の追加予定
・長期修繕計画システム「FM-Refine」が建築設計向けBIMとの連携予定
・基本設計向け3次元建築設計システム「i-ARM」をリリース予定
2016年度         ・「DRA-CAD」と「i-ARM」の連携強化予定
・構造設計BIMソフトウェアをリリース予定
・BIM対応熱負荷計算ソフトウェアをリリース予定
2016年以降         ・建築設計、構造設計、設備設計、施設管理分野向けBIMソフトウェアの充実
・より高度なシミュレーションソフトウェアへの展開
※1 IFC とは… BIMの国際標準フォーマットISO 16739:2013でIndustry Foundation Classesの略。 IFCは、建設分野のソフトウェア間のデータ共有とその相互運用を可能にするものとして期待されている。
※2 ST-Bridge とは… 日本国内の建築構造分野での情報交換のための標準フォーマット。 (一社)IAI日本(buildingSMART)の構造分科会で標準化がすすめられている。

詳しくは、建築ピボットのウェブサイトで。

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