4D事例「日立GEニュークリア・エナジー株式会社」を掲載
2015年8月31日

統合プラント建設システム

日立GEニュークリア・エナジー株式会社

日立市, 日本

2012 Be Inspired Award Winner – ベントレー・デベロッパー・ネットワークアワード、及び         ファイナリスト – 建設における革新部門

日立は発電プラントの建設現場の円滑な作業の遂行・管理を実現する、「人間中心設計手法」「4D視覚化手法」を適用した統合建設システムを開発しました。

大規模な発電プラント建設工事を高品質、高い信頼性でコスト低減も含めて納期通りに行うため、日立は従来よりITを活用した建設システムの開発を進 めてきました。設計~調達~建設の一貫化した調和的な管理を実現する統合システムの開発と実機運用により効果をあげてきましたが、さらなる改善は管理・シ ステム面の強化だけでは限界に達していました。プラント建設工事の実体は「現場での人間によるモノ作り」であり、いかに大規模なものでもその積み重ねに よって成り立っています。この部分にメスを入れない限り本質的な改善はなし得ません。

そこで日立は、「人間中心設計手法」を適用した取組みを進めました。これは実際に作業員が行っている業務を観察することで、人間のリアルな作業状況 を把握し、潜在的なニーズや本質的課題を抽出してこれにもとづく改善を進める手法です。この結果から、現場作業員にとっての重要な利用価値である「現場作 業に必要な情報を、直感的に、手に取るようにわかりやすく表現し提供する」ことを狙いとした「4D視覚化手法」を適用した建設システムの開発を行いまし た。4Dは3D-CADに作業手順や要領、状況などの時間情報を加えたもので、直感的な計画作成や作業情報の伝達を可能とします。現場観察結果を踏まえ徹 底的にユーザ視点の操作性にこだわった建設4Dシステムを実現するため、機能・拡張性と汎用性に優れたBentleyソリューションの活用を行いました。

現在建設の工程計画や、作業指示、実績管理を一貫してカバーする各種システムの開発と順次の試行・適用を進めており、これらにより建設コストを 20%低減できる見通しです。今後は海外グローバル展開や、火力・風力・太陽光発電や陽子線治療などプラント建設分野の拡大を進めていきます。

プロジェクトの詳細はこちら 日本語版PDF 英語版PDF

詳しくは、ベントレー・システムズのウェブサイトで。

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