第2回 ナショナル・レジリエンス・デザインアワード ノミネート作品を発表
2015年11月16日

ノミネート作品 2015/11/10 掲載
 地震時の挙動が複雑なPC斜材付π型ラーメン橋における動的耐震性能照査
-斜材を有する3径間連続PC中空ラーメン橋に対するレベル2動的非線形解析照査-
株式会社ナビ設計
使用プログラム : Engineer’s Studio®
本橋は斜材を有する3径間連続PC中空ラーメン橋であり、道路橋示方書V耐震設計編では、地震時の挙動が複雑な橋にあたり、 エネルギー一定則を仮定する地震時保有水平耐力による照査が制限される橋梁に該当する。そのため、レベル2地震時について、                   全体系モデルでの材料非線形特性を考慮した動的解析により耐震性能照査を行った。
 台付管における構造検討モデルの妥当性検討
-複雑な形状に対する簡略モデル適用の妥当性を検討-
アーボ株式会社
使用プログラム : Engineer’s Studio®
台付管における構造検討を行う場合、日本下水道協会規格に準拠しているため、日本下水道協会の規格に記載されている手法にて、部材照査を行っている。下水道協会式は、円環断面における考え方を基本                   としており、台付管形状とは、若干異なっている。本業務では、円形断面と台付管形状断面の常時状態におけるモデルの妥当性を検証することにより、今後の製品開発における基礎資料としての妥当性の検証を行った。
 鋼上路式アーチ橋の耐震性能照査と補強対策に対する検討
 -動的解析による全体系としての耐震性能の検証と効果的な補強対策方法を提案-
若鈴コンサルタンツ株式会社
使用プログラム : Engineer’s Studio®
本橋は橋長274.0m、全幅員10.0m、アーチライズ 38.5mの耐候性鋼材を使用した鋼上路式アーチ橋である。架設地盤はⅠ種地盤、平成2年度の道路橋示方書に基づき設計されたもので、平成15年 (2003年)に完成している。平成7年1月に発生した兵庫県南部地震以降、アーチ橋のように部材数が多く地震時に挙動が複雑な橋梁については動的解析が 義務付けられている。そこで当該橋梁について動的解析を行い、橋梁全体に求められている耐震性能を検証するとともに、効果的な耐震補強対策方法を提案して いる。
 昭和28年供用の鋼ランガートラス橋の複合非線形解析による現況照査
-最適な補修・補強方法を経済的かつ合理的に選定することを目指して-
株式会社土木技研
使用プログラム : Engineer’s Studio®
本橋梁は昭和28年に供用開始されたランガートラス橋(下路式)で ある。部材の構成は型鋼と鋼板をリベットで接合された部材で製作されている。現況の状態を正確に把握し,最適な補修または補強工法について,経済的かつ合 理的に設計を行うための資料作成を目的とし,上部工および下部工を含めた全体系での3次元動的非線形解析を行い,損傷部位の特定および損傷状況の把握を 行った。
 静的載荷試験によるPC単純T桁橋の荷重改善と補修・補強について
-損傷を受けている橋梁における不具合構造特性とその改善策の提案-
九州テクノリサーチ株式会社
使用プログラム : PC単純桁の設計
40年以上経過している本橋は、格子桁形式のポストテンション方式 PC単純T桁橋で、橋長21.87m、総幅員8.00mおよび主桁本数5本の曲線橋面を有している。橋面舗装には間詰め床版線跡が分かるほどの損傷や主桁 と間詰め床版間にはいたる所で遊離石灰が認められた。実橋の活荷重載荷実験を始めとして、橋梁鋼製材料の劣化調査等を実施し、その結果に基づく実主桁の応 力状態、格子桁の活荷重による荷重分配作用の改善ならびに材料劣化調査の評価や補修・補強の結果を行ったものである。
 国土強靭化に資するための下水道施設の合理的な耐震補強設計手法                    -汚泥濃縮タンクの非線形有限要素解析-
株式会社エーバイシー
使用プログラム : Engineer’s Studio®
従来、下水道分野における耐震補強設計は、構造物特性係数Csを考 慮した線形解析により行われてきた。しかし、このような線形解析による照査では、補強箇所が多くなり、経済性との関係で補強工事ができない事例も見受けら れるようになった。本稿では、このような背景を踏まえ、下水道施設のハード対策としての「耐震補強設計」に着目し、国土強靭化に資するための下水道施設の 合理的な耐震補強設計について述べる。
 RC水槽構造物FEM解析
-液状化を考慮したレベル2地震動を用いた3次元平板要素モデル時刻歴応答解析事例-
株式会社ブルドジオテクノ
使用プログラム : 動的有効応力解析 UWLC、Engineer’s Studio®
農業利用に供するRC造水槽構造物の耐震設計は、主に「土地改良事 業設計指針-ファームポンド」などに基づいてレべル1及びレベル2地震に対して耐震性能を照査する。本解析は、液状化を考慮したレベル2地震によるRC造 水槽構造物(基礎を含む)への影響を推定するために行った時刻歴応答解析である。一連の地盤から構造物までの解析検討により、地盤および構造物についてレ ベル2までの耐震照査を統合的に行うことができた。
 レベル2地震動および津波荷重を考慮した耐震性能照査
-防潮水門に対する地震動と津波の一連解析-
株式会社RATECH
使用プログラム : Engineer’s Studio®
既設防潮樋門に対して、レベル2地震動および津波荷重を考慮した耐 震性能照査を Engineer’s Studio®により実施した。L2地震動により変形(損傷)した状態で津波が来襲した場合の耐震性能照査を検証することを目的とする。ここでは、道路橋 示方書に示されたL2-1波形と想定津波高から作成した津波の波形データを外力として、動的解析を実施した。 また、現況と耐震補強対策後の検討結果を比較し、対策効果を検証した。
 橋梁形式が混在する橋梁に対する新道路橋示方書(H24)を適用した耐震性能照査
 -3径間連続RCラーメンT桁橋および6径間連続RC開腹アーチ橋の動的解析事例-
株式会社修成建設コンサルタント
使用プログラム : Engineer’s Studio®
竣工80年以上経過した橋梁に対して,動的解析により曲げ耐力およびせん断耐力が不足している部材の抽出を行い,耐震補強検討を実施する上での資料とするため平成24年道路橋示方書に基づいた耐震性能照査を実施した。対象となる橋梁は”3                   径間連続 RC ラーメンT桁橋+6径間連続RC開腹アーチ橋+3径間連続RC ラーメンT桁橋”が連なることから複雑な挙動を示すものと考えられるため,Engineer’s                   Studio®を用い動的解析にてレベル2地震時の照査を行なった。
 海岸干拓堤防の動的有効応力解析耐震照査
-海成軟弱土層の地震時剛性低下を考慮して-
株式会社三祐コンサルタンツ
使用プログラム : 動的有効応力解析 UWLC
海面干拓堤防の地震時の挙動は、砂質土層の液状化による側方移動や 粘性土層の斜面すべりなどにより複合的な変状が想定されるため、二次元有効応力動的解析により把握する必要がある。しかし、動的FEM解析で精度よく変状 を予測するには、土質物性値の的確な評価が重要となる。そこで、液状化層および軟弱粘性土層の非線形モデル及びパラメータを的確に設定し耐震性能照査の精 度向上を図ったものである。

 

▲フォーラムエイト東京本社セミナールームにて
ノミネート作品審査会を実施。
▲審査員
左から、守田優 氏、吉川弘道 氏(審査委員長)、鵜飼恵三 氏

 詳しくは、フォーラムエイトのウェブサイトで。

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