プログラム概要
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都市化された流域では、上下水道、遊水池などの存在が水の循環をより複雑なものにしています。
近年、都市河川をとりまく環境が急激に進むなかで、従来の『河川砂防技術基準(案)』の記述だけでは必ずしも適切に対処できない点が多くみられるようになってきています。
都市河川では、その流出機構に下水道施設が大きく寄与するため、下水道その他の排水施設や雨水貯留浸透施設の評価が可能なモデルを用いることが原則とされています。
土木学会「水理公式集、平成11年版」や「流出解析モデル利活用マニュアル、2006年3月、(財)下水道新技術推進機構」では、この要件を満たす氾濫解析に使用可能な流出解析モデルとして『xpswmm』が挙げられています。
都市河川においては、洪水氾濫にともなう被害ポテンシャルが高く、降雨状況やの破堤についてシナリオを与えて流出解析から水位計算、氾濫解析によるシミュレーションの需要は高まっています。 |
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xpswmm 2016 <2016年 2月 2日リリース> |
- 汚水流出域(Sewersheds)レイヤー追加による汚水流出域の可視化に対応
- 副流域の排出先の自動設定機能に対応
- 背景画像の透過率調節機能に対応
- 円形および矩形のオリフィス面積計算機能に対応
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プログラムの機能と特長 |
xpswmm(Stormwater&Wastewater Managemement
Model)は、1969~1971年にアメリカ環境保護庁(U.S.Environment
Protection Agency)の指導・援助により、コンサルタント会社Metcalf and
Eddy社、フロリダ大学(University
of Florida)、Water Resource Engineers社(現Camp,Dresser and
McKee,Inc.)の3機関によって開発されたコードに起源を持つシステムであり、都市域の水量・水質解析モデルとして、アメリカ・カナダ等を中心
に、世界各国で広く利用されている実績豊富なモデルです。本システムは複数の計算モジュールから構成されますが、大きく、降雨損失モデル、地表面流出解析モデル、管内水理解析モデル、氾濫解析モデル、汚濁負荷解析モデルから構築されます。
xpswmm基本システムに加え、氾濫解析を行うXP-Flood:2Dモジュールや、リアルタイムコントロールを行うXP-RTCモジュール、数値地形データ用のXP-GISモジュール等の追加モジュールの製品ラインナップを揃えております。 |
■ 特長
- 河川、下水道、河川と下水道の統合解析、汚濁負荷、氾濫解析等のあらゆる用途に適用できます。
- 逆流や背水、ループをなすネットワーク流れ等の複雑な流れを、1次元(管路)と2次元(地表面)の不定流解析により厳密に解析します。
- DTM等の数値地図データ等の活用により、容易に地形データを構築できます。
- CAD、SHPファイルや航空写真などの背景レイヤーのインポートや管理が可能。
- リアルタイムコントロール機能により、既存施設の活用方法や運用方法の立案、ポンプ施設等の最適運転ルールの提案等が可能です。
- シナリオマネージャー機能により、対策施設(バイパス管、貯留施設等)を組み込み、効果の検証が操作性良くできます。
- 1D/2D解析により地下の管内流と氾濫原の地表流との統合解析可能。
- 1D/2D解析では、浸水深に応じて粗度が変わるとした高密度の解析可能。
- 1D/2D解析では、降雨を二次元領域で時間的・空間的に与えた
解析可能。
- 浸水シミュレーションでは、管路内の水理と地表面の氾濫現象とが連動した一体化解析が行えます。
- 設定降雨に対する浸水エリア、浸水深、浸水時間、氾濫流速などの解析結果が3Dやアニメーションで表示され、解析結果の評価に際して利便的です。
- xpswmmの氾濫解析結果をUC-win/Roadにデータ連携し、VRで表現可能。
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