電気新聞掲載のお知らせ
2016年4月5日

電気新聞に「プラント計測 細部まで「完全3次元化」廃炉事業への活用視野」が掲載されました。


【ベステラ プラント計測 細部まで「完全3次元化」廃炉事業への活用視野】
プラント設備解体工事大手のベステラ(東京都墨田区、吉野佳秀社長)は4月から、大規模プラント向けに航空、地 上、水域など異なる3次元情報を統合したデータ計測サービス「パーフェクト3D」の提供を開始する。
MMS(車載型レーザー計測)や航空レーザー、3次元レーザースキャナなどのデータを統合。構内図から配管設備など細かな部分まで、プラントを完全3次元点群データ化できる。データの一括管理が可能となり、顧客の設備管理や施工・改修に生かしていく。

同サービスは朝日航洋(束京都江東区、立野良太郎社長)と共同で、航空レーザーやMMS、船舶による計測などのマク口な視点から3次元データを取得。そこ に、高性能な3次元レーザースキャナを使ったミクロな視点での計測データを組み合わせる。その結果、長期間にわたる改修や経年劣化などで複雑化したプラン トの設備情報を細部にわたるまで「見える化」できる。

高度経済成長期の建造時に設計されたプラント構造物のデータは電子化されておらず、膨大な量の紙面データで管理されている。さらに、改修や経年劣化などに より現状設備と紙面データの内は3次元データによる容が異なっているものがほとんど。そのため、プラント設備の効率的な管理には3次元データによるシステ ムが必要不可欠だ。
3次元データは、構内図作成などの設備管理を大幅に省人化するだけでなく、施工・改修・解体などのトータルマネジメントにも活用できる。寸法もパソコン上 で即座に測定でき、機器入れ替え時の干渉チェックや機器配置シミュレーションが可能。プラント解体事業受注の際は、安全かつ効率的な工事の提供につなが る。

ベステラは、最新の3次元レーザースキャナ4台、ハンディスキャナ1台を保有。3次元レ―ザー計測機器をこれほどの台数保有するのは国内でも数社しかな く、他に類をみないという。このため、他社と比べて費用を半分に抑えられるだけでなく、緊急計測にも対応できるのが特徴だ。

同社は原子力発電所で、新規制基準対応のための3次元計測の実績を持つ。3D事業部の多田まこと事業部長は、「いずれ “廃炉” という話が出てくる。廃炉検討の際、3次元計測の技術が役立つ」と話す。既に廃炉措置を決定したプラントに関しては、「ぜひとも声を掛けてほしい」と意欲 をみせる。

今後は、プラント個別設備データをクラウド化し、GIS(地理情報システム)を中心に3次元点群データ、3D CADデータなどを一括管理。プラント設備のトータル管理につなげる。さらに、大学などと共同で自律行動ロボットの開発を進め、解体による新たな価値の創 造を図る。

詳しくは、ベステラのウェブサイトで。

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