アポロ 11 号司令船の 3D 化でスミソニアン博物館に協力

2016年8月8日

アポロ 11 号内部の手書きメモも忠実に再現 オートデスク、司令船の 3D 化でスミソニアン博物館に協力

オー トデスク インクは、スミソニアン博物館が所蔵しているアポロ 11 号司令船「コロンビア」の高解像度 3D スキャン データの作成に協力し、同博物館が 7 月 22 日から提供を開始しました。この 3D データは宇宙船の外部と内部を詳細に見ることができ、これまで学芸員も見ることのできなかった飛行士の手書きメモまで確認することができます。この 3D スキャンデータは Web ブラウザで見たり、ファイルをダウンロードして 3D プリントしたり、VR ゴーグルで見たりすることができるようになっています。 Webサイト: http://3d.si.edu/apollo11cm/

 

【3Dスキャン作業】 オートデスクはスミソニアン博物館のテクノロジー パートナーとして、司令船の 3D スキャニングと 3D モデルデータの作成を担当しました。

・困難を極めたスキャニング 司令船の表面に使用されている反射材が原因で、市販されている 3D スキャナーでは読み込みが正確に行えませんでした。また、内部のダッシュボードは多数の小さな部品で複雑に構成されているため、難しい作業になりました。

・スキャニングのための技術開発 当社は今回のプロジェクト(司令塔のマスター 3D モデル作成)用のために、下記の技術開発に取り組みました。 1. 市販の 3D スキャナーを改造して独自の機材を開発 2. 複数個所でスキャンしたデータを 1 つのモデルに統合するためのアルゴリズム、      膨大なデータを処理するためのソフトウェアも開発

ス キャンは 7 種類の異なる方法で実施、測定した箇所は約 1 兆カ所、データ容量は圧縮して 1 テラバイト以上になり、非常に詳細なマスター モデルを完成させました。このデータを基に、スミソニアン博物館のキュレーターが司令船の 3D エクスペリエンスを、解説付きで、インタラクティブに公開できるようにしました。

【これまで知られていなかった手書きメモ】 今 回のスキャニングで、同博物館のキュレーション担当や所蔵担当は、これまで見ることができなかった司令船の内部を垣間見ることができました。司令船のハッ チを覆っている保護カバーは、1971 年にスミソニアン博物館のコレクションに加わってから数回しか取り外したことがありませんでした。そしてこれまで把握されていなかった「宇宙飛行士の落書 き」が数点見つかりました。内容は宇宙管制センターから入手した数値や情報を壁や機器パネルに書き留めたものや、手書きのカレンダーもあり、着陸日を除く すべての日にX印が付いていました。このような詳細を実際の文字で確認することで、同博物館キュレーターはミッションの実行方法を詳しく理解することがで きました。これらの落書きも 3D モデルで見ることができます。

【オートデスクとスミソニアン博物館】 オートデスクは、スミソニ アン博物館が 2013 年に開始した 3D スキャニングとイメージング プログラム「Smithsonian 3D コレクション」をテクノロジー パートナーとして支援しています。このプログラムにより、同博物館が所有しているコレクションや科学的標本を調査・研究に幅広く活用できるようになりまし た。ライト兄弟が開発した「フライヤー号」超新星残骸のカシオペア座 A、鯨の化石、6 世紀の仏像などがこのコレクションに含まれています。
専用のブラウザ 3d.si.edu を使用すれば誰でもコレクションを閲覧し、データをダウンロードしてモデリング プログラムや 3D プリンターでの出力を行うことができます。

オートデスクが掲げる「The Future of Making Things」 ~ 創造の未来 ~ 近 年、新しい技術を利用した製造や建設、消費者の購買行動の変化、イノベーティブな製品を生むコラボレーション環境などが組み合わさって、何かを作る方法が 全く新しい方向に転換しています。これにより、世界の産業構造は著しい変化に直面しています。こうした変化に率先して対応するために、当社は「The Future of Making Things」 ~ 創造の未来 ~ という考え方の基、最新技術を取り入れた幅広いアプリケーションとサービスを提供しています。お客様がこうした市場環境の変化にも対応できるように、当社 は将来必要になるデザインとワークフローを業界の先頭に立って提案していきます。

以上

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。