LN-100活用事例●大浦工測編を掲載
2016年8月23日

大浦工測株式会社様

ウェアラブル端末システムがLN-100の優れた作業効率をさらに加速する

大浦工測株式会社様は「私たちは正しく『測る』を通して社会に貢献する」をモットーとした、建築測量(墨出し工事)のスペシャリスト企業である。そ んな同社が、駅前再開発工事で地盤改良杭の墨出し(位置決め)に、レイアウトナビゲーターLN-100を新しい使い方で墨出し作業を行っているということ でお話を伺った。

将来を見越してワンマンシステムを導入

同社取締役工事部長の山口健二(やまぐちけんじ)様に導入の経緯から伺った。「今まで墨出し作業には、マニュアルタイプのトータルステーションを 使って、2名体制で行っていました。現場の様々な作業に対応する必要があるため、作業員の人数を確保していたのです。ただ、今後は社会状況から見て、作業 員の減少も考慮せざるを得ません。そのような中、トプコンからLN-100を、千代田測器株式会社様から眼鏡型ウェアラブル端末(スマートグラス)を使用 した墨出しシステムT-Mark.Naviを紹介されたのです。今後を見据えた結果、導入に至りました」。

LN-100の長所を引き出すウェアラブル端末システム

本現場の同社職長である後藤聖浩(ごとうまさひろ)様に、使い勝手を伺った。「私たちだけではないと思いますが、今まで慣れ親しんだ方法を変えるこ とに、少なからず不安はありました。ただ本システムは、その不安を完全に払拭して、非常に便利ということが、率直な感想です」。

T-Mark.Naviとは、当社のTopLayoutとスマートグラスをシステムアップし、LN-100用の墨出しシステムとして千代田測器株式会社様が販売している。

通 常LN-100での墨出しは、片手にプリズムを持ち、もう一方の手に持ったスマートフォンに表示される誘導画面を見ながら作業を行う。それが本システムで は、誘導画面はスマートグラスに表示させ、一部音声操作も可能だ。結果、片手は空くことになる。「プリズムを正確に立てるには両手を使った方が安定します し、墨出しにはペンやスプレーは必須です。いちいちスマートフォンを置いたりポケットにしまったりすることなく、さっとマーキングできますから、作業ス ピードは速いですね。また、音声操作が可能なことも、作業スピードのアップに繋がっています」。

山口様に導入効果を伺った。「現場の状況によって異なるかもしれませんが、従来方法と作業時間を比較すると、概ね1/3になっています。加えて作業員が2名から1名となりますので、トータルの作業効率としては3倍くらいになっているでしょうか」。

長いときには、4時間近く使い続けるとのこと。これを伺って、懸念が浮かんだ。果たして、片方の目の前にずっとディスプレーが映っていることに、違和感や眼の疲れはないのか?と。

そんな心配も、後藤様は一蹴した。「全く問題ありません。我々は今までも、片目でずっとトータルステーションの望遠鏡を覗き、もう片方の眼でプリズムマンを 見ながら指示出しや、周囲の状況を確認しながら作業をしていましたので、眼の切り替えには慣れています。使っているうちに、自然と視線を外すこともできる ようになっていますし、違和感はありません」。
同社では、LN-100本体についても好印象をいただいている。「設置も据えて電源を入れるだけな ので、非常に簡単です。また、プリズムの追尾能力が高いことや応答速度が良いことで誘導画面の動きも小気味よく、まさに”リアルタイム”を感じられます。 このシステムにLN-100 はぴったりです」。

ウェアラブル端末
墨出しナビゲーションの使用イメージ。スマートグラスの画面は、視界のごく一部に表示される。ハンズフリーでありながら、周囲の状況を把握しつつ作業が行える。

広がる可能性に期待

最後に、お二方に今後の活用について伺った。「今の工程では、平面の墨出しに使用していますが、本システムは3次元座標に対応していますので、柱の 建て入れにも使ってみるつもりです。また、何かを誘導する使い方にも、応用できるかもしれません。新しいシステムですから、これから模索して用途を広げて 行きたいですね」。

取締役工事部長山口様
取締役工事部長 山口健二 様
職長 後藤様
職長 後藤聖浩 様

ユーザ名:大浦工測株式会社

URL:http://www.oura.co.jp

使用機種: レイアウトナビゲーター LN-100

ウェアラブル墨出しシステム T-Mark.Navi
取材協力:千代田測器株式会社 URL:http://www.chiyodasokki.jp
T-Mark.Naviシステム開発元:大成建設株式会社

詳しくは、トプコンのウェブサイトで。

(Visited 2 times, 1 visits today)
関連記事
Translate »