「人とロボットがお互いを感じる」作品、ロンドンの博物館で公開

2016年12月5日

米オートデスク インクは、米国人アーチストMadeline Gannon氏の産業用ロボットを使用した最新プロジェクト「Mimus」(ミムス)に協力し、11月24日(木)からイギリス・ロンドン the Design Museum の企画展示のひとつとして公開が始まりましたのでお知らせします。このプロジェクトは、産業用ロボットが人の存在を感知して反応し、人とロボットがお互いを感じ合うことを体感できる作品です。

イギリス the Design Museum 企画展「Fear and Love」 2016 年 11 月 24 日から 2017 年 4 月 23 日まで。 Mimus は「Fear and Love」の中で 11 体ある大型インスタレーションの一つ。 企画展サイト:http://designmuseum.org/exhibitions/fear-and-love

Mimusイメージ動画:https://vimeo.com/191963552

Mimus の動作は、展示場所の天井に吊るされた 8 個のセンサーが捉える情報と、ロボットの動きと振る舞いを決める複数のシミュレーション・アルゴリズム、そしてジェスチャーで操作するソフトウェアの組み合わせで構成され、決まった動作がプログラミングされていません。Mimus は囲いの中から周辺にいる人を探したり、人の反応に興味を持ったり、人の興味を引くような動作をするなどをします。Gannon 氏はこの技術を、オートデスクの研究施設「Pier 9」(米国サンフランシスコ)と「BUILD Space」(ボストン)で開発しました。

Mimus プロジェクトは、Gannon 氏が約1年前にオートデスク Pier 9 にアーチストとして短期滞在していた頃に始まりました。彼女はその期間にジェスチャーで操作するソフトウェア「Quipt」を開発。産業用ロボットが人と近い位置で反応し合うために、空間での動きを伝えるソフトです。このソフトの開発は、Mimus のコンセプトを実証する基礎になりました。今回のプロジェクトは、産業用ロボットが従来の設定とは異なる分野で存在することができること、そして、生きているかのような動作をすることによって、ロボットが周辺にいる人を認識して、ある種の知的なコミュニケーションの形を取れることを示すデモンストレーションです。

Madeline Gannon 氏コメント 「機械とコミュニケーションを取るための新しい方法を考えることに情熱を注いできました。今回 Mimus で可能になった体感を共有できることをうれしく思っています。ロボットの性能が高まることで、一部では恐怖や不安が高まっています。その一方で、人と機械が共感し、共存することに利点があることも事実です。オートデスクの 2 つの研究施設『Pier 9』と『 BUILD Space 』では、自由に実験することができましたので、ロボット工学で可能だと考えられている枠を超えることができました。」

オートデスク インク 開発担当副社長 アマー・ハンスパルのコメント 「ロボットを活動的に動かしたり周辺の状況に適応させるようにコミュニケーションを取ることは、これまであまり行われてきませんでした。こうした機械は同じ動作を繰り返すのがその使命です。将来はロボットが私たちの日常生活の中で、デザイナー・設計者、建設業者やエンジニアのように存在する日が来るでしょう。そして人とロボットの協業で、どちらか一方ではできなかったことができるようになるでしょう。 Gannon 氏と Mimus は、この新しい関係を象徴しています。」

The Design Museum 主席学芸員 Justin McGuirk 氏 Gannon 氏がプログラミングしなおすことで、産業分野で同じ動作を繰り返し行うように設計されたロボットが大きく変わり、生きているように自発的になったことに驚きました。将来ロボットがどのような行動を取るのかを感じるきっかけになると思います。

Madeline Gannon 氏 機械とのコミュニケーションを研究するリサーチスタジオ「ATONATON」代表。米カーネギーメロン大学 Computational Design で博士号取得

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。