Edge 3D Technologiesは、FAROのスキャナーで成功をつかむ
2017年5月23日

地上型3Dレーザースキャナー(TLS)の出現と過去10年にわたるその普及により、3Dデジタルドキュメント化の実施方法は大きく変化しました。現在、3Dレーザースキャンは3D点群データ取得における最も人気の高い方法の1つであり、取得したデータは、実用的な用途(例、工場レイアウト変更、リバースエンジニアリングプロジェクト)からレクリエーション向きの用途(例、映画やゲーム業界でのシーン作成)まで、幅広く限りない可能性に合わせ、さまざまな用途で使用可能です。

そのような多様な用途に3D レーザースキャナーを使用している会社が、

Edge 3D Technologiesです。創業者が3D
レーザースキャナーを使用した3Dデジタルドキュメント化サービスにビジネスチャンスを見出した2015年に、会社が設立されました。インドのバンガロールに拠点を置き、3Dレーザースキャン、モバイルLiDARスキャンおよび点群処理サービスを、様々な幅広い業界のお客様に提供しています。3D
レーザースキャナーのメリットと多様性を体験した創業者は、自分達のサービスが数多くの人をサポートできると信念を持っていました。

「3Dレーザースキャナーを使わずに3Dモデルを作成しようと苦労したことのある人なら、この簡単そうに見える業務を完了するために、どれほどの労力、時間とトレーニングが必要か知っているはずです」と、Edge
3D TechnologiesのテクニカルヘッドであるD. Hemanth氏は述べています。

「現場でのマニュアルでの計測に丸1日、またオフィスに戻って手作業で情報を紙に書きうつす作業にもう半日を要し、実際に非常に困難な作業です。その上、最終的に、骨の折れる作業だからと言って質の高い結果になるとは限らないのですから。」

最初から順風満帆
Edge
3D
Technologiesの創業者は、この仕事を始める前から、彼らの顧客が何を必要としているのかを理解していました。建設、ファシリティマネジメントや建築業界での豊富な経験を活かし、彼らは最初からFARO
Laser Scanner Focus3D X
330への投資を選んだ結果、受注した全プロジェクトにおいて、チームは素晴らしい結果を出してきました。

1. 病院改築プロジェクト – ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)とファシリティマネジメント

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FARO SCENEソフトウェアで作成した病院の
3D現況モデル(アイソメ図)

この初めてのプロジェクトにおいて、Edge 3D
Technologiesは、ムンバイ(マハラシュトラ州)にある評判の高い大型病院と協働し、より多くの患者の受け入れと、ダクト、機械、電気、配管(MEP)システムの改善を行うため、施設全体の改築を行うことになりました。わずか4か月で、チームは病院の内観と外観をスキャンし、BIMモデルを作成し、22階建ての病院の建築図面とMEP図面を作成しました。その後、病院の現状の3Dデジタルドキュメントが、指定の改修業者に渡されました。現在、病院は同じBIMモデルを使用し、ファシリティマネジメントを行っています。

2. 工場改修 – 修理と改築

Edge 3D Technologiesは、あるエンジニアリング会社と提携し、食品加工会社の築35年の冷暖房空調(HVAC)
システムの再設計を行いました。工場所有者は、施設の既存のダクトを調べ、流速を計算し、システムを強化するための新しいHVAC機器設置を希望していました。それを実現するために、まずエンジニアリング会社は、工場の加工エリア全体の現状の3Dデジタルドキュメント化が必要でした。そこで、Edge
3D
Technologiesが参加し、Focus3Dを使い、必要なスキャンを実施しました。取得した点群データを使い、チームは図面とモデルを作成し、エンジニアリング会社は、製造と据付作業を全て2か月以内に完了できました。
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Focus3D X 330で取得した食品加工エリアの
パノラマカラースキャン。

3. 建設プロジェクト – 構造と外観分析

別のプロジェクトで、Edge 3D
Technologiesは、不動産開発業者をサポートし、ほんの12日間で問題点を特定し、費用が嵩む遅延を回避したこともあります。Focus3Dを使ったスキャンを行ったところ、ある柱と板の間の組付精度に問題があり、さらに、石膏の表面が破損していることが分かりました。取得したデータを使い、チームは有益な3Dモデルと建築図面を作成し、その適宜な評価により、不動産開発業者は問題を正確に是正し、費用が嵩む建築資材のムダを回避し、時間を削減できたのです。

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上:現場でFocus3D X 330を使う技術チーム

下:建築現場のパノラマスキャン

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上:Focus3Dを使い、遠くからコナーラクの
スーリヤ寺院のスキャンを取得

下:SCENEソフトウェアで処理後の点群データ

4. 遺跡調査 – 観光地の活性化

オリッサ州のコナーラクのスーリヤ寺院における観光産業の活性化を行うため、インド観光開発会社は第3者機関に委託して、テクノロジーを駆使し、歴史を甦らせる光とサウンドのショー開催を決定しました。Edge
3D
Technologiesは、プロジェクトをスケジュール内に完了させ、30分のレーザーライトショーのために、6日間という短い期間内にスキャンと3Dモデルを提供し、ショー実現に貢献しました。

これらのプロジェクトに渡り、Focus3D X 330は、Edge 3D
Technologiesの顧客のビジネスの成功に非常に重要な役割を果たしました。スキャナーの測定距離は330mで、測定速度は最大976,000点/秒なので、たとえ手が届きにくいエリアでも簡単にスキャンでき、短時間で広いエリアを計測することができました。また、データの距離測定精度が±2
mm内に抑えられているので、高精度のスキャン結果も保証できます。

Focus3D X
330に関して、Hemanth氏はこう述べています。「この技術の素晴らしさは、データを一旦取得してしまえば、後はやりたいことが全て可能だということにあります。お客様の要求が、点群データであっても、3Dモデルやメッシュモデルであっても、建築図面や写真であっても、全て提供可能なのです。お客様に具体的なビジュアルを提供できることで、当社のサービスは卓越していると思います。」

レーザースキャナーが生み出す違い
Edge 3D
Technologiesのチームは作業を振り返って、レーザースキャナーを使うことで、従来のマニュアルでの計測方法による不確かさや不正確さに対処する必要が全くなかったことを喜んでいます。Hemanth氏は経験に基づき、
Focus3D X 330が生産性と効率を向上させ、最大75%もの時間と60%もの人件費を節約できたと述べています。

近い将来、Edge 3D Technologiesは、建設進捗モニタリングやモバイルマッピングにおけるより多くの領域に対応できるように、事業規模と事業範囲の拡大を望んでいます。

「投資に見合うほど事業が増えたら、FAROのレーザースキャナーをもう2台導入する予定です。今後何が起こるか楽しみです」とHemanth氏は述べ、次のように締めくくりました。

「新しい顧客と出会い、新たな市場を獲得することで、FAROも私たちも、共に成長することができると私は確信しています。」

Edge 3D Technologiesの会社概要
2015年に設立された
EDGE 3D
Technologiesは、インドのバンガロールに拠点を置く、3Dレーザースキャン、モバイルLiDARスキャンと点群処理の主要サービスプロバイダーです。工業生産、建築、遺跡調査、建設・土木、海洋、航空宇宙、マッピングなどを含む幅広い業界の顧客をサポートしています。市場最高の技術を駆使し、EDGE
3D Technologiesはデータを取得し、お客様のニーズに合わせて図面、モデルやレポートを作成しています。

詳細情報については、 www.edge3d.ioをご覧下さい。

詳しくは、FAROのウェブサイトで。

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