大阪・梅田地下街の浸水避難をSimTreadで解析

2018年1月23日

大阪梅田地下街における浸水避難を考える 歩行者シミュレーションソフトSimTread活用術 大阪市立大学編

大阪市立大学 大学院 工学研究科 都市系専攻では、従来の建築学・土木工学の枠組みを超えて、成熟都市における課題に対して計画系・環境系・構造系の3つの教育研究領域が連携体制をとって研究に取り組んでいます。大阪梅田地下街の浸水避難計画に関する研究もそのひとつで、洪水や津波による浸水被害把握のための地理情報の基礎となる3Dデータの構築や各エリアにおける避難時間のシミュレーションなど浸水避難計画策定のための基礎データとなる研究を継続的に行っています。研究の中で歩行者シミュレーションソフトSimTreadがどのように活用されているのかをご紹介します。

今回、大阪梅田地下街の浸水避難計画に関する一連の研究について、准教授の瀧澤 重志(たきざわ あつし)先生にお話をうかがいました。

3Dデータが構築されていたことが避難シミュレーションにつながる

研究に取り組んだきっかけは?

私が大阪市立大学に着任したのは2013年4月ですが、それ以前から工学研究科の谷口与史也教授は、大阪梅田地下街(東西約1.1Km、南北約1.1Km)の3Dモデル化に取り組んでいたようです。その3Dモデルを使って、さらに研究を進めたいという話が出たことがきっかけです。谷口先生の専門は構造ですが、災害時の都市部における地下空間への浸水は深刻な被害につながる危険性が高いと考えられることから、研究室で連携して、地下街の各エリアから地上に避難するシミュレーションに取り組んだのが最初の研究です(論文[1])。この内容は「浸水避難計画のための大阪梅田地下街の人・都市構造の把握」として2014年7月にプレス発表し、大阪市が2014年3月に立ち上げた「大阪市地下空間浸水対策協議会」に参加するきっかけにもなりました。

「最寄りのビルに逃げることが、必ずしも一番早く逃げられることにはなりません」と語る、瀧澤 重志先生。

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