生産の場で実力発揮の「J-BIM施工図CAD」
2018年4月9日

BIMで建築が夢をみる

#32 建設会社(業)にとって最も重要な生産(実質的にお金を稼ぐ)の場で実力発揮の「J-BIM施工図CAD」

「GLOOBE」ユーザーによる「J-BIM 研究会」主催の「冬のGLOOBEフェス 2018」の第3弾報告です。(開催内容はこちら

今回は、「J-BIM研究会」のJ-BIM施工図CAD専門部会からの報告について紹介します。

「J-BIM施工図CAD」は、日刊建設工業新聞での連載の前シリーズ「BIMの課題と可能性」の開始間際に清水建設のケーススタディーとして紹介しています。連載開始の直後に紹介したのは、建設会社(業)にとって施工現場は、最も重要な生産(実質的にお金を稼ぐ)の場だと考えていたからです。
その際には、清水建設のケースを

建設会社では、設計部門に施工現場から所員を参加させ、設計と施工の連携を模索したり、自社開発の施工図専用CADを支店に導入し、施工図作成の集約化を目論んだり、施工図をめぐって試行錯誤を続けてきた。
清水建設では、建築生産システム革新の一環として「図面に関する変革」を掲げ、目的に合致するシステムの選定を続けた。その結果、主要システムとして稼働しているのが福井コンピュータアーキテクトの「J-BIM施工図CAD」だ。

と総括することから始め、導入の現況を

同社では、従来のように2次元で施工図を描くのと、J-BIM施工図CADで3次元データを入力し、それを基に2次元の施工図(RC造・躯体図)を作成するのでは、よほど複雑な躯体形状でなければ、コストがほぼ同じだと公表している。

と結論づけています。
参照:「BIMの課題と可能性」:BIMソフトによる施工図作成

当日、行われた「J-BIM研究会」のJ-BIM施工図CAD専門部会の方々の報告も、同様の指向に裏付けられていると感得しました。具体的には
・どこまで3次元のモデルを構築すれば、現場で実際に使える2次元図面が生成できるのか
・それら3次元と2次元の最適な切り分けとは
であり、
・それを「J-BIM施工図CAD」で実現する方法を探る
です。すでに20数回の会合を重ね、現時点での成果を公表できる段階に近づきつつあるとの表明がありました。

「J-BIM施工図CAD」にオプションとして装備されている計画図(仮設・土工・支保工)についての期待も語られました。
これこそ「J-BIM施工図CAD」が3次元の躯体データベースを構築するシステムだからなのですが、RC躯体の3次元のデータベースがあれば、それを基にして、当然のように仮設・土工・支保工の情報も生成できるわけです。
これら仮設・土工・支保工の情報に基づき、さらに期待できるのは、施工計画立案のフロントローディングの実現です。RC躯体の3次元のデータベースからは数量が拾えるのでコスト(積算)把握が可能ですし、さらには施工計画立案が可能となれば、
・最も重要な生産(実質的にお金を稼ぐ)の場
での時間=コスト把握ができます。

そして、そこまで「J-BIM施工図CAD」を使い切ることで、最も重要な生産(実質的にお金を稼ぐ)の場である施工現場を製造業の工場にも匹敵するように運営=経営することが可能となります。そのことにJ-BIM施工図CAD専門部会の方々は気づいています。

「J-BIM施工図CAD」デモ動画の閲覧や教材動画DVDの入手は下記よりできます。

デモ動画

教材動画DVD

読み込んだ躯体図をもとに外壁線及び足場離れ補助線を作成し、外壁ラインを指定するだけで、
枠組み足場ユニットを一括で配置。配置状態はパースモニタで立体的に確認できる。
「J-BIM施工図CAD」製品ページより。

詳しくは、福井コンピュータアーキテクトのウェブサイトで。

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