第17回3D・VRシミュレーションコンテスト、ノミネート作品発表

2018年10月23日
第17回 3D・VRシミュレーションコンテスト オン・クラウド ノミネート作品

審査員の方々による厳正な審査の結果、合計14作品をノミネートいたしました。

No.1  「2系統EPSシステム機能体感シミュレータ」
株式会社デンソー
街路や高速道路を再現し、シナリオ設定を行ったVRデータと、操舵負荷を模擬したサーボモータとを連携させ、実際にEPS(Electric Power                         Steering=電動パワーステアリング)がハンドル操舵力のアシストを行うハードウェアの構成により展示システムを構築。通常の動作状態のほか、異常時の動作を従来型EPSと2系統EPSで比較再現し、システムの有効性を体感できるものとしている。フランクフルトモーターショー、東京モーターショーといった、世界各国のイベントに展示活用され、2系統EPSの機能を来場者に体感いただいた。
No.2  「高解像度衛星群による写真を活用した建物・地形モデルのVRへの適用」
三井共同建設コンサルタント株式会社
説明責任の観点より、大規模プロジェクトに関する地域住民等との円滑な合意形成に向け、CIM/BIMの一貫であるVR技術を活用した利用者導線からの内部景観や日照影響等について検討している。なお、近年の衛星写真技術等の高度化に伴った詳細な地形や建物を効率的に活用している。さらに、躍動感溢れる音響を挿入して工夫している。
No.3  「UC-win/Roadを利用したビークルインループシステムのADAS機能のテスト」
Hyundai Motor Group
実物の車とVR上の車を連動させ、ADASシステムの検証を行うためのテストコースVRデータ。運転している車が、GPSによりVRのコース上にリアルタイムで再現され、VR上には現実空間には存在しない他車両が出現する。VR上の他車両に対して、運転中の車のADASが適切に反応し、事故を回避できるか検証するためのテスト環境を構築している。
No.4  「武漢市長江大橋路面減速標識線評価業務」
武漢理工大学
最も減速効果が高い路面標識を評価するため、UC-win/Roadの中で14パターンの減速路面標識を作成し、武漢長江大橋の路面に舗装し、運転シミュレーションで検証を行った。各路面標識パターンは300mを設置し、ドライバーを正常な運転状態に回復させるため、2000mのトランジット区間も設けている。また、異なる交通流中の車間距離の特徴を分析するため、それぞれ交通量の大・小の設定での運転実験も行った。VRデータの総延長は70キロもある橋梁路面、最後実験の結果から2つのパターンを決め、実際、武漢長江大橋に導入された。
No.5  「円融寺プロジェクションマッピング等検証用VR」
天台宗 経王山 文殊院 圓融寺(円融寺)
853年(仁寿3年)に創建された、東京都目黒区の天台宗圓融寺(円融寺)におけるイベントの各種検討のため作成されました。主に入口から釈迦堂にかけて敷地内を再現し、釈迦堂へのプロジェクションマッピング投影検討、大人数の観客の群集流表現による会場内の誘導シミュ―ション等が行われています。また、避難解析や騒音といった環境アセスの結果についてもVR上で表現しています。
No.6  「七瀬川改修計画のVRデータ活用」
京都市立京都工学院高等学校
京都市を流れる七瀬川の河川整備について、地域住民向け説明会の為に作成したVRデータです。局地的集中豪雨に対応するための遊水地の設置や、周辺の環境整備をVRで説明しました。さらに、普段の遊水地の利用方法については高校生の提案も入れました。実際の事業として、学校では体験できない活動ができました。
No.7  「鉱山用ダンプトラックの自律運転シミュレーション」
日立建機株式会社
日立建機の鉱山用ダンプトラックの自律走行システム(AHS: Autonomous Haulage System)を紹介する体験シミュレータ用VRデータ。鉱山現場を再現し、ダンプトラックが積込場所から指定の場所まで積荷を運ぶ作業を、体験者による運転操作とAHSの2つのモードで体験できる。運転視界やエンジン音などもを再現し、臨場感溢れる運転体験が可能となっている。
No.8  「VR施工管理 ~舗装工事での3D活用~」
道路工業株式会社
北海道釧路町の道路舗装工事において、延長6.0kmの新設道路を3D化し、アスファルト混合物の運搬ルートの検討やVRデバイスを使用した安全教育、道路付属物の設置位置の検討、完成イメージの共有など施工管理のあらゆる場面で3Dモデルを活用することで、施工の「見える化」を図り、生産性向上に大きく役立ちました。
No.9  「北海道新幹線札幌駅計画VRシミュレーション」
北海道旅客鉄道株式会社
2030年度開業予定の北海道新幹線札幌駅の将来計画を作成。現在のプランに基づいて、開業後のイメージをVRにより再現している。 2018年6月に開催された、「北悔道Virtual                         Reality(VR)推進協議会発足記念オープンセミナー」においては、新幹線降車から在来線乗り換えまでの歩行シミュレーションが公開されている。VRデータにおいては、駅構内の乗客の通行予測状況を群集シミュレーションにより再現。また、設置検討中のデジタルサイネージも含め表現されており、今後の計画の進捗に合わせ、VRデータを各種検討に利用していく予定である。
No.10  「首都高速道路 横浜北線・北西線 すべり台式避難方法のVR体験シミュレーション」
首都高速道路株式会社 神奈川建設局
平成29(2017)年3月に開通した[K7]横浜北線の横浜北トンネルでは、首都高で初となるすべり台式避難方法を採用しており、現在建設中の横浜環状北西線にも採用予定である。以前は紙資料を用いてすべり台式避難方法を広報していたが、本VRを用いることにより普段体験することが出来ない非常口ボタンを押す操作や避難通路を滑り降りる感覚を体験しながら避難方法を学べるため、より効果的な避難方法の周知が可能になった。大黒PAにおける体験コーナーや横浜環状北西線の地域イベントで使用しており、利用者から「体験型のため楽しみながら理解できた」という感想が寄せられている。今後360度動画としても展開予定でもあり、トンネル防災の広報ツールとして大いに活用している。
No.11  「台湾警察大学の学生向け安全運転訓練シミュレーター」
台湾中央警察大学
訓練中の警察官向けの教育訓練を目的とした、安全運転訓練シミュレータ用VRデータ。交通事故の処理に関する警察の通常業務としてシミュレーションするだけではなく、運転行為に対する正しい認知とリアクションを高めるため、歩行者・他車のルール違反や、駐車車両のドア開放など、VRデータのシナリオで25種類の交通状況イベントを作った。車両運転における反応時間、運転行為や注意するポイントをレコードすることで、教育・訓練に活用している。今後、他の交通イベントも追加する予定。
No.12  「目黒川沿い橋梁ライトアップシミュレーション」
株式会社景観設計・東京
目黒川にかかる橋梁のライトアップの検討用に作成されたVRデータ。品川橋、新品川橋の2本について、夕暮れ時のライトアップや水面への光の反射を表現。橋梁上の四阿も含めた複数の照明配置のほか、異なる光色によるイメージの変化を比較している。併せて、護岸や植栽へも季節ごとの色変化による演出の表現を行っている。
No.13  「「志免鉱業所竪坑櫓」「周辺施設(昭和39年当時)」3次元VR」
株式会社ソ.ラ.コンサルティング
志免鉱業所跡「竪坑櫓」(福岡市志免町)は、ワインディングタワー構造の竪坑櫓としては世界で3か所(中国、ベルギー、日本)のみ現存する国の重要文化財です。本データは3次元VRを活用し、写真・文献等を参考にまた3次元点群計測データからモデル化を行い当時の炭鉱関連施設や地下空間を分かり易く可視化説明しました。
No.14  「操船シミュレータVRデータ」
株式会社三井造船昭島研究所
操船訓練や研究に用いられる操船シミュレータ用VRデータ。訓練用に関門海峡、マラッカ海峡、東京湾といった、幅が狭く航行船舶の多い海域をモデル化している。他船、ブイ、灯台のほか、船が掲げる旗や灯火についても表現し、視認時の対応を訓練できるものとしている。また、新設計の船舶など、新技術の検証等の研究にも利用されている。

 

フォーラムエイト東京本社セミナールームにて
ノミネート作品審査会を実施。
審査員
左から稲垣 竜興 氏、関 文夫 氏(審査委員長)、傘木 宏夫 氏

 

 各賞・賞品
最優秀賞 準グランプリ アイデア賞・エッセンス賞
GALLERIA 高性能ゲーミングノートPC、
ポータブルSSD、賞状、トロフィー、図書カード
DJI Mavic Air(4Kパノラマカメラ搭載)
賞状、図書カード
GALLERIA ゲーミングノートPC
賞状、図書カード
審査員特別賞 ノミネート賞 PC特別協賛:株式会社サードウェーブ

※重複しての受賞はありません。

アクションカムGoPro HERO6(4K60ビデオ対応)
賞状、図書カード
表彰盾、図書カード

 審査員紹介
審査委員長
関 文夫 氏

日本大学 理工学部 土木工学科 教授


日本大学理工学部土木工学科卒業後、入社した大成建設にて土木設計部設計計画室に所属し、橋梁エンジニアとして設計・現場勤務を経て、道路構造物や河川、港湾、講演などのデザイン等に取り組む。2011年より現職。

傘木 宏夫 氏
NPO 地域づくり工房 代表


環境アセスメント学会理事、自治体問題研究所理事、長野大学非常勤講師、木崎湖温泉開発株式会社取締役、長野県大町北高校学校評議員。著書に『仕事おこしワークショップ』(2012年)他。平成17年度地球温暖化防止活動環境大臣賞受賞。

稲垣 竜興 氏
道路・舗装技術研究協会 理事長


財団法人道路保全技術センターにて情報技術部長を歴任。著書として、『漫画で学ぶ舗装工学』シリーズをはじめ、舗装工学、道路工学に関わる書籍を多数執筆。道路・舗装の技術発展と研究開発の推進活動を進めている。

詳しくは、フォーラムエイトのウェブサイトで。