大規模入札を管理するBuildingConnected 社を買収
2019年1月14日

オートデスク、大規模プロジェクト入札業務を管理する
ソリューション提供企業 BuildingConnected 社を買収

オートデスク インクは、米 BuildingConnected 社を 2 億 7500 万ドルで買収することで同社と合意しました。BuildingConnected は、大規模な建設プロジェクトの入札管理やリスク分析など、施工準備段階で利用できるソリューションを提供しており、これがオートデスクの施工向け製品に加わります。今後は同社が持つビジネス・ネットワークを活用した施工用機器やサービスのオンライン市場の創設を検討します。なお、日本での提供は検討中です。

BuildingConnected は、これまでに 70 万人以上の建設関係者をビジネス・ネットワークに加えており、不動産オーナーが検討する開発プロジェクトと建設会社の仲介役を果たしてきました。建設関係のオンライン・ネットワークとしては最大規模で活用されており、これまでに Turner Construction 社、McCarthy 社、Mortenson 社、StructureTone 社、Skanska 社、Clark Construction 社、Ryan Companies 社、AECOM 社などと取引があります。

BuildingConnected CEO 兼共同設立者 Dustin DeVan 氏のコメント
「大規模プロジェクトの入札管理は施工準備の中でとても重要です。当社の施工準備ツールは新しいタイプのもので、お客様が業務で使う時間とコストを低減できます。当社はこれまで数千件のプロジェクトで施主、建設会社、協力会社の業務を円滑に行えるように支援してきました。今後はオートデスクと一緒にツールの機能を拡張し、グローバル展開できるようになります。」

オートデスク インク 社長兼 CEO Andrew Anagnost のコメント
「当社は施工ワークフローをデジタル化、自動化する分野に投資しています。目指すゴールは、施工プロセスを設計から施工、運用に渡って連携させることです。BuildingConnected は、従来当たり前のように使っていた名刺整理やホワイトボード、電子メール、計算表などを、利便性の高いプロジェクト入札プラットフォームに変えて大きな価値を提供してきました。当社の『Autodesk BIM 360®』、『Autodesk Revit®』、『Autodesk AutoCAD®』と『BuildingConnect』、そして最近買収した『PlanGrid』、『Assemble Systems』 を戦略的に組み合わせることで、すぐにご利用いただける施工向け製品・サービスがそろいました。今後それぞれの製品やサービスを統合し、当社の施工向け事業に育てていきます。」

オートデスク インク 施工向けソリューション担当副社長 Jim Lynch のコメント
「今回の買収で当社と BuildingConnected は、建設業界で行われるすべての業務をシステム上で連携できるようになり、業界全体で利用していただける情報基盤を提供できるようになります。私たちのツールは、すべての関係者がより短い時間で意思決定できるようにするために、十分なレベルの情報を、いままでよりも効果的に可視化して提供ます。また、世界各国の建設業界で利用できるオンライン市場を創設して、生産性の高い、そしてコストやリスクを低減できるプロジェクト環境を提供します。」

BuildingConnected は大規模プロジェクト向け入札管理プラットフォームの他、協力会社を分析する「TradeTapp」、協力会社向け入札管理プラットフォーム「Bid Board Pro」などを提供しています。同社の入札管理プラットフォームは、総合建設会社と施主向けに、建設プロジェクトのリスク軽減案を提示したり、必要な技術を持つ協力会社の評価を行うなど、他にない機能を提供しています。

【今後の予測と条件】

今回の買収は両社による条件の合意が必要で、オートデスクの 2019 年度第 4 四半期(2019 年 1 月期)に完了する予定です。また、2018 年 11 月 20 日に公表した 第 4 四半期と 2019 年度通期の業績予測に与える大きな影響はありません。2020 年度には、BuildingConnected からの売上高の一部と年間定期収益 (Annuialized Recurring Revenue、ARR) が加わる予定です。そして収益とキャッシュフローが若干希薄化される予定です。今回の買収を勘案してもフリーキャッシュフローの年間目標は据え置きます。

今回の買収に関する背景情報はこちらの PDF 資料(英語)でご覧いただけます。

本日の発表に加えて当社は、本年 11 月 20 日に発表していた米 PlanGrid 社の買収を完了したことを併せてお知らせします。PlanGrid は建設プロジェクトのライフサイクル全体で、関係者とデータ、業務ワークフローを連携させて施工の生産性を高めるソフトウェアを開発する企業です。

【免責事項】

本プレスリリースには、リスクと不確定要素が伴う将来の見通しに関する以下の記述が含まれています。

  • BuildingConnected の買収予定とその時期
  • オートデスクが 2018 年 11 月 20 日に公表した業績予測と業績に対して、買収が与える影響
  • 買収により、オートデスクとBuildingConnected の製品とサービス機能、顧客、パートナーが受ける影響
  • 当社が施工ワークフローを改善する予定と、建設業向けデジタル取引市場をグローバルに創設する予定
  • 当社が建設事業で成功する期待

物理的に異なる結果を引き起こす可能性がある要素は次の通りです。

  • オートデスクが BuildingConnected の事業を成功裏に統合させる能力
  • BuildingConnected 自身の事業
  • 買収にかかる費用
  • 建設市場が予測通りに成長するかどうか
  • 建設業界での競合状況、買収への対抗
  • オートデスクと BuildingConnected 社の新製品や改良製品の市場における受容度
  • 一般的な市場環境
  • 買収にかかる予測不能な会計上の影響
  • 買収を完了させるために条件を合意したスケジュールで満たす能力

当社の業績に影響を与える可能性のある潜在的な要因は、会計年度末(2018 年 1 月 31 日)の年次報告書 Form 10-K、ならびに四半期末(2018 年 4 月 30 日、7 月 31 日、10 月31 日)の Form 10-Q に記載されており、これらは米国証券取引委員会に提出されています。当社は、将来予想に関する記述の作成日以降に発生した出来事、または生じている状況を反映させる目的で、将来予想に関する記述を更新する義務を負いません。

BuildingConnected 社について
不動産オーナーや総合建設会社が資格要件を満たした協力企業をプロジェクトに参加させて施工準備を進めるためのクラウド・プラットフォームを提供する企業です。
BuildingConnected の使命は、10 兆ドルと言われる建設市場の要素すべてをつなぎ、全世界の関係者の安全、業務、連携を強化することです。BuildingConnected のツールは大規模な競技場から地域の学校や病院まで幅広く利用されており、市や町の成長と地域のコミュニティをつなげる支援もしています。

以上

詳しくは、オートデスクのウェブサイトで。

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