「建設の匠」これからの建設ICTパーソンに求められる「7つの大事なこと」【後編】

2019年3月25日

前編に続いて、次世代建設ICTパーソンに求められること、その残り4つについて解説していきましょう。

4 顧客志向力

“顧客志向力”とは、相手の立場に立ってモノを考える力です。営業の方々が得意とするところですね。

そもそも「相手の立場に立って考える」とは、すべての人間関係良好化における永遠のテーマだと思います。とくに新しいものを社内に入れてもらおうというような場合には、「何がいやだと思っているのか?」など、相手の希望や立場を汲んだうえで、それにマッチするソリューションを提案しなければならない。

「お客が何を求めているか」に対してしっかりと向き合わなければ、お客はまったく動きません。自分がいい気持ちで話していたって、何も生まれない。そこで相手の立場でものを考えることができれば、自分の立場、相手の立場を両方擦り合わせられます。そうすれば、ICT技術がさらにうまく活用できるはず。どんな便利なツールも、使うのは人です。

では、その視点はどうやったら身に付くか。たとえば打ち合わせで、技術者はつい自分の主張を押し通してしまいがちなので、「相手が何を考えているか?」を常に想像し、こちらの発言に対する相手の反応を見る訓練に取り組む。そのうちに、徐々に顧客志向力が磨かれていくでしょう。

個人的な話ですが、最近、自宅をリフォームするので何社かに見積もりしてもらいました。「当社のモジュール家具は90cm単位なので、60cmにはできません」とプロダクト・アウト的な回答をする会社ではなく、うちのカミさんの細々とした話をじっくり聞いて、誠実に答えてくれる会社に決めました。細かなやりとりのうちに、こちらの考えていることを真に理解してくれるようになったからです。

もちろん、「お客のムチャぶりをすべて聞け」というわけではありませんよ。効率が低下してしまうようなところは譲らず、それ以外はちょっと相手に譲る、というような交渉ワザが必要になりますね。

5 社外に仲間をつくる力

建設ICTパーソンという人材は、現時点ではまだ社内では少数派で、抵抗勢力と立ち向かっている人も多々います。スーパーゼネコンでもICT専門部署は20人ぐらいで、社員数と比較するとものすごく少ない。少ない人数がいくつも現場を掛け持ちしているので、多勢に無勢状態なんです。

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