「Photoruction」、総額 5.7 億円の資金調達を実施
2020年6月1日

建設・土木の生産支援クラウド『Photoruction』、総額 5.7 億円の資金調達を実施~開発及びサポート体制の強化と建設 BPO 事業の立ち上げにより、幅広くより建設業を支援できるサービスへと進化~

建設・土木の生産支援クラウド『Photoruction(フォトラクション)』の開発および運営を行う株式会社フォトラクション(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:中島 貴春)は、スパークス・グループ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO:阿部 修平)が運営する「未来創生2号ファンド」、DBJキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:内山 春彦)、SMBCベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 CEO:野田 浩一)及び個人投資家を引受先とする第三者割当増資により、総額 5.7 億円の資金調達を完了いたしました。

■当社事業について 
工事写真の管理サービスとしてスタートしたPhotoructionは、「建設の世界を限りなくスマートにする」というミッションを達成すべく、プロダクト開発への積極的な投資を行ってまいりました。今では図面管理や工程管理などの写真管理以外でも活用が進んだことに加え、3次元CAD(BIM)ビューワーや基幹システム連携なども取り入れ、建設業におけるオールインワンのサービスとして進化し続けております。
2020 年 4 月現在で活用されている建設プロジェクトは 50,000 を超え、スーパーゼネコンから町の工務店まで、建設業および関連する企業の生産性向上サービスとして規模や職種に関わらず、幅広く活用されております。また、全国の工事現場だけでなく、アジア諸国を中心に海外工事現場での施工管理にも活用されております。

Photoruction 導入実績

■資金使途と今後の展開について 
・資金使途について
今回調達した資金は、①基幹事業である『Photoruction』の開発体制や顧客サポート体制の強化、認知度の向上のためのマーケティング費用、②当社が開発する建設業特化 AI『aoz cloud(アオズ クラウド)』を活用した建設BPO※事業(サービス名:『Photoruction Eye』)の立ち上げ資金、として活用いたします。
※BPO:Business Process Outsourcing の略。企業活動における業務プロセスの一部を一括して外部委託すること。

・今後の展開について
建設業の生産プロセスには、建物を建てる「施工」フェーズに加え、要件定義や基本設計を行う「設計」フェーズ、積算・見積・発注を行う「調達」フェーズが存在しています。建設産業は今後 10年間で 100 万人以上の労働者不足が予測されており、データを用いたナレッジの伝承や生産性向上が生産プロセス全体において重要な課題となっております。『Photoruction』はリリース当初から注力してきた「施工」フェーズに加え、「設計」や「調達」フェーズで対応可能な機能を追加したことで、建設プロジェクト全体の生産性向上に貢献してきました。また、独自に開発を進めている建設産業特化の AI エンジン『aoz cloud(アオズクラウド)』も、データの蓄積に応じて一定の成果を残せるようになってきました。一方で、AI のみで実務を代替しようとすると、業務フロー上の課題や精度を高める多くの投資が必要となり、現実的に難しいということも判明してきました。
そこで当社は、人(オペレーター)が AI をサポートすることで、AI が出力する結果の精度向上や業務最適化を図り、充分に実務で活用することが出来る新しいサービスを考案しました。建設業の雑務を『Photoruction』経由で当社が請負うことが可能となり、結果的には従来よりも圧倒的に安価かつ早い BPO サービス『Photoruction Eye』を実現いたしました。現在、限定的に試験運用しており、正式リリースにつきましてはサービス開始時に別途ご案内させていただきます。

■当社代表取締役 CEO 中島貴春のコメント 
当社は創業時から「建設の世界を限りなくスマートにする」というミッションを掲げ、建設産業により良いサービスを提供できるよう邁進してきました。サービス自体はもちろん、ユーザーに寄り添ったサポートも評価していただき、Photoruction を利用する建設プロジェクトは 50,000 を超えて今もなお成長しています。一方で、当社が理想とする建設産業のスマート化にはまだまだ遠く、ミッションを実現するためにはサービスの品質を次のステージに上げて行く必要があります。建設投資額が増加傾向にある反面、人手不足が深刻化する情勢の中で、より一層のスピード感を持って取り組んで行きたいと考え、今回の資金調達を実施いたしました。
今後は Photoruction を建設生産において必要不可欠なサービスにまで進化させ、業界のスタンダードになるようなサービスにして行きたいと考えています。建設産業を盛り上げていくべく、お客様や応援してくださる皆様と共に、より良いサービス開発やサポート体制の構築を進めてまいります。

■主な引受先 
・未来創生 2 号投資事業有限責任組合 (未来創生ファンド)
・DBJ キャピタル投資事業有限責任組合
・SMBC ベンチャーキャピタル 5 号投資事業有限責任組合

■投資家からのコメント 
未来創生2号ファンド 
安全でスマートな建設業界の実現には、人手不足解消、建設関連データの有効活用等、課題は山積みです。また昨今のコロナ禍で働き方の変革が求められる中で、我々未来創生ファンドは、フォトラクション社の新たな建設 BPO 事業がスマートな建設業界実現の一助となることを期待しております。フォトラクション社には建設業界経験者と AI 開発等 IT エキスパートが集結しておりますので、顧客の痒い所に手が届くサービスの提供が可能です。未来創生ファンド一同、これまでの多数の企業への投資によって得られた知見を活かし、建設 Tech を推進するフォトラクション社の活躍を応援してまいります。

DBJ キャピタル株式会社
投資部 シニア・インベストメント・マネージャー
鈴岡 大明 氏 

フォトラクションは、人手不足や就業者の高齢化といった課題を抱える建設業を変革しうるスタートアップであり、そのビジネスとしてのポテンシャルや社会的意義を大いに感じつつ、今回のラウンドで投資させて頂きました。
主要プロダクトの『Photoruction』は、既に数多くの建設現場に導入され、建設技術者の生産性向上を実現しています。今後、建設データを活用した AI 開発にも注力する計画であり、国内有数の巨大産業である建設業のデジタル化を牽引していくのを期待しています。

SMBC ベンチャーキャピタル株式会社
投資営業第一部 次長
中野 哲治 氏 

フォトラクションは、大手ゼネコンで現場監督から情シスまでを経験した中島社長を中心とするチームが、「現場で使われること」に徹底して拘り、創られたプロダクトです。
投資担当としてこれまでに数多くの営業に帯同してきましたが、従来のアナログなオペレーション業務に対するユーザーペインは非常に深く、これを解決する事による産業に与えるインパクトは計り知れません。
プロダクトβ版時の初回投資から、今回で 3 回目の投資となりますが、建設業という巨大産業に向き合う骨太な VB を引き続き全力で支えて参ります。

■株式会社フォトラクションについて 
代表取締役:中島 貴春
設立:2016 年 3 月 14 日
所在地:〒103-0015 東京都中央区日本橋箱崎町 10-2 ACN 日本橋ビル 5 階
資本金:775,024,500 円(※資本準備金含む)
事業内容:インターネットサービスの企画・開発・運用
WEB:https://www.photoruction.com/corp 

印刷される方はこちらをご覧ください(PDF形式)

詳しくは、Photoructionのウェブサイトで。

(Visited 1 times, 1 visits today)
関連記事
Translate »