管理人のイエイリです。
ソフトウエアの世界では、インターネットに接続したパソコンとWEBブラウザーがあれば様々な情報処理が行えるクラウドコンピューティングサービスが開発されています。
クラウド化の流れは、ハードウエアにも押し寄せてきました。今月、トプコンがSOKKIAブランドで発売するノンプリズム・トータルステーション「CXシリーズ」には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
世界初のクラウド型サポート
システム「TSshield」が搭載されているのです。
世界初のクラウドベースのユーザーサポートシステム「TSshield」を搭載したノンプリズムタイプのトータルステーションCXシリーズ(写真・資料:トプコン。以下、同じ) |
「TSshield」のイメージ |
CXには新たに開発された多機能携帯モジュールが搭載されており、トータルステーションに発生したトラブル情報や運用状況などのデータを自動的に専用サーバーに送信・蓄積。ユーザーのトータルステーションを遠隔で監視するものです。
トプコンのサポートチームがトラブルの状況をすぐに把握できるので、スピーディーなサポートが可能になります。
また、パソコンのように「オンラインアップデート機能」によって、常に最新のソフトウェアを使用できるというメリットがあります。
このほか、トータルステーションがどのくらい稼働しているかという情報も記録できますので、機材の増設などで投資計画を検討する際、定量的に計画できます。
このほか、トータルステーションを盗難から守る
セキュリティーサービス
の運用も開始する予定です。
TSshieldは、今後、トプコンが発売するトータルステーションすべてに搭載し、正式な運用開始時期は2012年4月1日を予定しているとのことです。
クラウドサーバーとの通信費は、登録後3年間は無償ですがそれを過ぎると料金体系の見直しがあるそうです。
トータルステーションは屋外で使う高価な機器ですから、盗難が心配ですね。しかし、クラウドサービスで常に見守ってくれるなら、安心です。
建設業向けのソフトはCADやバーチャルリアリティー、解析ソフトなどが続々とクラウド化されていますが、今後は建機や測量機器などのクラウド化も進みそうですね。