管理人のイエイリです。
駐車場は街なかの目立たない場所にあることも多く、不慣れな場所での駐車場探しは苦労します。また、混雑が激しいとき、空いている駐車場を探すのも大変ですね。
そこで、フォーラムエイトではスマートフォンなどのインターネット端末で、空き駐車場を検索し、予約することができる駐車場システム「VR-Cloud Parking NAVI」を開発しました。
その心臓部には、
ナ、ナ、ナ、ナント、
バーチャルリアリティー
をクラウドコンピューティングで活用する「VR-Cloud」という技術を使っているのです。
Parking NAVIの概念図(資料:フォーラムエイト) |
ドライバーはGPS機能付きのモバイル端末でシステムにアクセスすると、付近の利用可能な駐車場が一覧で表示されます。そこで車種や利用開始・終了時刻を入力して予約します。
それから「案内開始」ボタンを押すと、画面がバーチャルリアリティーのカーナビゲーションに切り替わって駐車場までのルートを青のラインで表示し、道案内してくれます。
Parking NAVIの使用手順(資料:フォーラムエイト) |
そして、最後の段階では、
駐車するスペース
まで、グラフィカルに確認できるのです。
駐車場の経営者にとっては、空き駐車場をドライバーにPRすることで稼働率を向上させることもできそうですね。
このシステムはハーバード大学准教授のKostas Terzidis氏によって考案されました。将来的には、駐車場の料金をピーク時とオフピーク時で柔軟に設定したり、すでに駐車しているドライバーがクルマを出庫する時間をオークションにかけて最高入札者と取引したりするなど、これまでの駐車場になかった新しいビジネスを生み出せる可能性もあります。
Kostas氏は昨年11月16日に開催されたフォーラムエイト主催の第5回国際VRシンポジウムで、Parking NAVIシステムについて講演し、そのビデオがWEBで公開(英語)されています。
講演するハーバード大学准教授のKostas Terzidis氏(資料:フォーラムエイ) |
これが、クルマのカーナビゲーションシステムと連動したりすると、さらに便利になりそうですね。これまで地味だった駐車場のビジネスも変わっていきそうです。
【お断り】
記事公開時には「e-Parking」と期していましたが、その後、システム名が「VR-Cloud Parking NAVI」に変更されたため、タイトルや本文中の名称を変更しました。(2012年4月12日)