建物模型をサクサク作成!GSAが3Dプリンター用データ修正ソフトを発売
2014年5月28日

管理人のイエイリです。

3Dプリンターは建築・土木の設計や施工管理などの業務でも、これからますます使われていきそうです。

しかし、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)のソフトで作った建物や土木構造物の3Dモデルデータがあるから、3Dプリンターで模型がサクサク作れるかと言えば大間違いです。

というのは、これらの3Dモデルには、すき間や反転した面、不要な面などが多数含まれているので、3Dプリンターで出力するときにエラーになってしまうからです。

これらのエラー原因は、人間の目には見えないものも多いので、手作業で解決するのはとてつもない時間と労力を要することがあります。

そこでGSAはBIMやCIMのソフトで作った3Dモデルデータを、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

3Dプリンター用に自動修正

 

してくれるソフト「BUILDio」を発売したのです。

すき間や反転した面、閉じていない面など様々なエラー原因を含んだ3Dモデルの内外面を包み込むような新しい面を「ラッピング機能」で自動的に作成し、複雑な修正操作なしにエラーのない3Dプリンター用のデータを作ってくれるのです。

ラッピング機能のイメージ(資料・写真:GSA。以下同じ)

ラッピング機能のイメージ(資料・写真:GSA。以下同じ)

縮尺によって3Dプリンターの造形厚さ限度より模型が薄くなるときには、部材を厚くする「肉厚追加機能」も備えています。図形の作成・編集や切断・ブーリアン演算、柱状体の作成などが行える3次元CADの機能も付いているので、モデルの修正も可能です。

肉厚追加機能のイメージ

肉厚追加機能のイメージ

20140528-image2

こうして修正されたデータには、壁や屋上などのテクスチャー情報がそのまま残っているので、カラーの3Dプリンターで出力すると“塗装済み”の建物模型が完成します。

3Dプリンターで出力する

3Dプリンターで出力する

完成した建物模型の全景

完成した建物模型の全景

1フロア分のカットモデル

1フロア分のカットモデル

「BUILDio」で処理する3Dモデルの入力データ形式は、3DS、FBX、OBJ、STLのほか、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

IFCやDXF/DWG

 

といったBIM/CIMや建設業界で使われているCAD形式にも対応しています。

さすが、BIM/CIM界でその実力に定評のあるGSAらしいソフトですね。

また、出力データ形式はZPR、3DS、FBX、STLで、対応OSはWindows7/8(64bit版推奨)とのことです。

データのエラーで3Dプリンターの活用に支障をきたしている方は、検討してみてはいかがでしょうか。

(訂正)初出時にGSAが「開発」と表現しておりましたが、開発者は同社の親会社であるコンピュータシステム研究所で、GSAは「販売」を担当していますのでタイトル等を訂正しました。(2014年5月28日、9:51)

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