プロの技が満載!3Dプリンターで作った建築模型サイト
2015年1月14日

管理人のイエイリです。

八十島プロシード NextMED開発室といえば、最新鋭の業務用3Dプリンターを7台も保有し、様々な建築物や土木構造物の模型を作ってきた実績があります。

同社はこのほど、自社ウェブサイト上に、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

建設分野の模型製作

 

をテーマにした特設ページをオープンしました。

八十島プロシードの「建築分野専門ページ」(写真・資料:八十島プロシード。以下同じ)

八十島プロシードの「建築分野専門ページ」(写真・資料:八十島プロシード。以下同じ)

3Dプリンター活用のプロが作ってきた数々の建築・土木模型が掲載されています。その一部を紹介しましょう。

まずは建設分野でよく使われている石こうを固めていくフルカラー3Dプリンターで作った模型です。

壁や柱の厚さは2~3mmと厚く、表面の模様も0.4mm厚の解像度ですので、ややシャープさに欠ける感もあります。

一戸建て住宅を階層別に分けて作った模型

一戸建て住宅を階層別に分けて作った模型

遠藤秀平氏が設計した中国・広州の芸術文化センター。複雑な曲面からなる模型です

遠藤秀平氏が設計した中国・広州の芸術文化センター。複雑な曲面からなる模型です

続いて、「ナイロン12」という粉末材料をレーザー光線で焼き固めて造形する粉末積層造形機で作った模型です。

この機械は壁厚が0.8~1mmまで薄くでき、模様も0.2mm厚の解像度ですので、かなり細かい模型まで作れます。

200分の1スケールのコンペ用模型。真ん中で真っ二つに分かれるようになっており、ビルの内部も見られます

200分の1スケールのコンペ用模型。真ん中で真っ二つに分かれるようになっており、ビルの内部も見られます

意匠と構造が一体となったオフィスビル。遠藤秀平氏が設計

意匠と構造が一体となったオフィスビル。遠藤秀平氏が設計

八十島プロシードの工場建屋の周辺に鉄道模型の線路を配置したジオラマ

八十島プロシードの工場建屋の周辺に鉄道模型の線路を配置したジオラマ

20分の1スケールで作った仕口部の鉄筋模型

20分の1スケールで作った仕口部の鉄筋模型

そして、透明材料もあるアクリル系紫外線硬化型樹脂を使った3Dプリンターは、さらに表現力が増します。

コンクリートや土などの部分を透明のアクリル樹脂で造形することにより、

 

内部の鉄筋を見える化

 

した高精度の模型が作れるのです。

仕口部の鉄筋の可視化模型

仕口部の鉄筋の可視化模型

プレストレスト・コンクリート橋のPC鋼線や鉄筋の可視化模型

プレストレスト・コンクリート橋のPC鋼線や鉄筋の可視化模型

このページに掲載されている模型は、今の3Dプリンター技術でどれくらいのサイズや精度の模型が作れるのかを判断する1つの指標としても参考になりそうです。

また、このページには模型製作の手順やデータにつきもののエラー処理、3Dブリンターの機種ごとの最小厚さなどの注意事項も載っています。

3Dプリンターの機種による最小部材厚や解像度

3Dプリンターの機種による最小部材厚や解像度

BIMやCIMのデータを使ってコンペやプレゼン、施工計画などのための模型作りを検討中の方は、このページを見ると5~6分ほどでざっくりしたことがわかりますよ。

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