管理人のイエイリです。
日本発のHEMS(住宅用エネルギー管理システム)用の国際標準として「ECHONET Lite」という規格があります。
この規格に対応した製品でも、これまでは事実上、自社製品同士しか接続できないものがほとんどでした。
しかし、最近は企業の枠を超えて、ECHONET Liteで連携できる製品が出始めたようです。
パナソニックは同社の「スマートHEMS」と、文化シヤッターの電動窓シャッター「マドマスター・スマートタイプ」(PDF)と連携し、
ナ、ナ、ナ、ナント、
スマートフォンなどで開閉
できるようにしたのです。
「マドマスター・スマートタイプ」は、ECHONET Liteに対応した電動窓シャッターとしては業界初の製品で、5月に発売される予定です。
パナソニックの「スマートHEMS」の中核機器である「AiSEG」に対応しており、モニター画面やスマートフォンなどから、他の照明・空調・給湯機器と同様に開閉制御できるのです。
各部屋の窓シャッターを個別または一斉に開閉できるほか、タイマー制御で自動開閉したり、好きな高さで停止させたりすることも可能です。
窓シャッターの開閉は、AiSEGに有線LANで接続したワイヤレス通信機で行います。
また、スマートHEMSからは採光を調整する「スリット」の操作は行えず、屋外からの窓シャッターの開閉操作も行えません。
これまでは「エネルギーの見える化」や「電力のピークカット」、「省エネ」などがHEMSの主な役割とされてきましたが、今後は「快適な生活」という方向性も見えてきました。
例えば、パナソニックは今年4月には
HEMS対応の空気清浄機
として「F-PML40」と「F-PML20」を発売します。
HEMSによってIHクッキングヒーターの運転と連動して空気清浄機の風量を自動制御し、においの拡散を防ぐこともできるようになります。
いよいよ、ECHONET Liteが各社の住宅用設備・機器を統合制御するプラットフォームになってきましたね。