HMDとARで目視点検をパワーアップ!日立のクラウド型設備管理システム
2015年9月8日

管理人のイエイリです。

工事現場での施工管理や、維持管理で、安全・確実に作業を行うために最も重要なのが目視点検です。

ただ、同じ現場を見ても、熟練者と初心者とでは、目に入ってくる情報量や判断が違ってくるのは当然ですね。

そこで日立製作所と日立産業制御ソリューションズは、現場で目視点検を行う作業者の技量や知識に左右されず、常に一定レベル以上の品質で、しかも効率的に目視点検が行える「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」を開発しました。

現場を見る点検者をサポートするのは、

ナ、ナ、ナ、ナント、

 

目線カメラ付きHMD

 

なのです。HMDとはもちろん、目の前に映像を映せるヘッドマウントディスプレーのことです。

「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」で使用する目線カメラ付きHMD(以下の写真、資料:日立製作所、日立産業制御ソリューションズ)

「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」で使用する目線カメラ付きHMD(以下の写真、資料:日立製作所、日立産業制御ソリューションズ)

点検者は目線カメラ付きHMDを装着し、接写可能な点検カメラを持って現場を巡回します。

そして機器や設備に張り付けたマーカーを目線カメラで読み込むと、HMD上でAR(拡張現実感)技術を応用して機器や設備に合わせた作業ナビゲーションがHMD上に映し出されます。

これまではマニュアルや図面、作業指示書の束をめくりながら作業していたのに比べて、必要な情報がすぐに目の前に表れるので、点検作業は非常に効率的になります。

HMDには高輝度のディスプレーを採用しているため、屋外でも高い視認性があります。

「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」による現場作業イメージ

「Doctor Cloud/巡回・点検支援システム」による現場作業イメージ

また、空いている両手で接写可能な点検カメラを使って、機器や配管の裏側やすき間などをすかさず撮影すると、その画像は遠く離れた複数拠点に同時通信されます。

点検者の手に負えない異常が発生していたり、判断が難しかったりするときは、遠隔地にいるベテラン技術者からすかさずアドバイスをもらえるので、手戻りなくその場で問題を解決していけます。

システムの構成イメージ図

システムの構成イメージ図

仮に、点検に出掛けるのが

 

海外の現場でも

 

インターネットなどの通信環境さえ整っていれば、同様のサポートが得られるのです。

点検者が初心者でも、ネットを通じて頻繁にベテラン技術者から知恵を伝授してもらえると、技術伝承もスピーディーに進みそうですね。

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